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金沢の旅 雪国すごい編

𝓔𝓽𝓽𝓪
·
公開:2025/1/28

父のお誕生日のお祝いに、2泊3日の金沢旅行をプレゼントした。添乗員は娘のわたくし。

電車に乗るのは20年ぶり、他県に行くのも5年ぶりという浦島太郎状態の父の目には、北陸の都カナザワは、竜宮城のように映ったことだろう。

到着した日は寒冷前線通過の影響で、石川県内の天気は大荒れ。それでも止まらなかった北陸新幹線!すばらしい。

雪の金沢だから見ることができた、北陸の冬の暮らし。貴重な体験となった。忘れないように、旅の気づきをメモしておく。


⚫︎消雪パイプ

外気より温度の高い地下水をポンプでくみ上げ、小さい穴から散水する融雪装置。車道はもちろん、歩道にも。スプリンクラーのように元気よく噴射するので何度かブーツを濡らしてしまった。地元の皆さんは慣れたもので、水がかからないようにちゃんと歩道の端を歩いてらした。

夜の金沢。濡れた路地裏。脇には雪が積もっているが、道路には1メートル間隔で設置された消雪パイプの穴から地下水が四方に噴射しており、まったく雪が見られない。

⚫︎筵(むしろ)

滑らないように歩道に敷かれた筵。玄関口や畑の霜除けにも使える筵は、ホームセンターでも売っているのだそう。古くなったら肥料にしたり、BBQで藁焼きに使ったり。サステイナブルな積雪地の知恵。

石浦神社の横の坂道、兼六園に続くお堀通りの歩道にまっすぐ敷かれた稲藁の筵の道。

⚫︎雪吊り

霞が池のほとり、兼六園の唐崎松。稲藁で三角錐の雪吊りを施した松の木が5本。

日本海側特有の湿った雪の重みで折れてしまわないように、枝を保護する「雪吊り」の技術。毎年11月から12月中旬頃にかけて、総勢400人以上の庭師さんが手作業でこの雪吊りを行うのだそう。吊ったらもちろん外す作業もあるわけで。これを毎年繰り返しているのか……。すごい。

大きい枝ぶりの背の高い木には「りんご吊り」、幹が太い木には「幹吊り」。背の低い木は形に応じて「小しぼり」「竹ばさみ」「四又しぼり」など、吊り方もさまざま。

そして兼六園式から派生した北部式、南部式と、日本各地でその様式も違うのだそうだ。

兼六園、唐崎松の雪吊り。放射線のように組まれた稲藁の紐が、てっぺんでまとめて括られ、イボのように丸くなっている。

☝︎兼六園、唐崎松のてっぺん。飾りいぼ結び。

苔むした老木の大きな枝を、縄で添え木に括りつけている。

☝︎これは雪吊りではないけれども。

金沢市の中心部にある国の天然記念物、堂形のシイノキにも、老樹を支える工夫が。

雪の重みで細い枝が折れないよう、縄で括ってある。

職人さんは、負けるなよ、がんばれよ、と心の中で声をかけながら、一本一本手入れをしているのかな。


土塀を凍結や雪による損傷から守るために、藁と縄で編んだ薦(こも)を土壁にかける「こも掛け」の様子も、バスで長町武家屋敷跡を通った時に見ることができた。

日本の造園技術って素晴らしいな。ほんと私、何も知らないのだ、日本庭園のことも、日本のことも。◼️

@ettanity
時計は叫ぶ、今朝は行けと