Notion をやめる

fairy26
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Notion は大学に入学してデジタルなノートテイキングを考え始めた2018年から長く愛用してきた。そんじょそこらのユーザーよりヘビーに使ってきた自負があるほど好きなサービス。

でも、やめる決断をした。なぜなら、整理することに疲れたから。


完璧主義の自分は、知識を綺麗に整理することに時間を使ってしまいがちだった。「蓄積」はすれど、「活用」には労力が回らず本末転倒になっていたのだ。

原因はある程度言語化できていて、Notion のスタイルである階層化が2つの問題を起こしていて、Notion の自由度がそれに拍車をかけていたから。

2つの問題とは、こうもり問題とアクセス性。

情報にタグ・カテゴリをつけるとき、どちらにも分類できるがどうすべきか、という葛藤が生まれる。これがこうもり問題

そして綺麗に(MECE に)整理すればするほど階層が深くなることは必然。末端へのアクセスは難しくなる一途。

さらに、色んなドキュメント管理術を知っては、全体の大改革をしたくなる。Notion ワークスペースに果てしなく頭を悩ませ、決して満足できない。整理に終わりはない。

ただでさえ階層整理が自分に向いていなかったのに、 Notion は自由度が高いがゆえになんでも一元管理しようとしていたことも管理コストを増長させていた。家計簿データベースを作り、お金のすべてを把握しようとしたり、映画や本の記録をまとめ、きれいなビューににっこりしたり。

結局、情報を集めて溜めることに終始し、挙句は疲労困憊し、使えなかった。Notion に拾いに行くのと Google で調べるのとに違いがなくなってしまった。


ではどうするのか、方針は2つ。

1つ目は管理対象を明確に絞る。桶は桶屋、すべてをノートテイキングで管理しない。家計簿は家計簿アプリで自動化するし、映画は映画記録アプリでレビューして発信する。これら全てを Notion にまとまていては、悦意外に何も生まないと気づいた。

2つ目はアクセスすることに重きを置いたツールを使う。色々探し回った結果、Logseq に落ち着いた。情報は使って初めて知性だと思う。これを実現する補助輪は今のところこの選択肢かなーと。経緯ほか、詳しいことはまたまとめようと思う。


以上、Notion は整理が目的化してしまうので、情報管理を見直すというお話でした。銀の弾丸なんてないとわかっているので、1年後も同じこと言ってそうだなー。