私は慢性疾患に罹患した事がない。だが妊活に取り組む中で慢性疾患に対する学びを得た。
妊活には、運動と食事の両方が大切とされる。食事は小麦や添加物が多い食べ物などは良くないとされる。一方で、これらの生活習慣に関してはエビデンスに乏しく、正解はない。
子供を作るという、人生においてとても意義深い出来事にエビデンスの無い、不確実な方法で立ち向かうしか無い状態であった。
妊娠は歳を重ねるごとに、難しくなっていき常にタイムリミットが迫っていくような恐怖が夫婦を襲っていた。その恐怖に対して支えになったのは、レジリエンスとルーチン、代替療法であった。
これまでの人生においてさまざまな苦難を乗り越えてきた妻は強かった。自身の生活習慣を徹底的に見直し自身が信じる生活習慣を確立した。毎日同じ生活習慣、つまりルーチンをこなす事で精神の安定や自信を得た。そして、代替療法(漢方・灸)を通じてベストを尽くしている感・自信を高めていった。
慢性疾患に罹患すると、不確実性がつきまとう。日々の生活習慣が生活習慣病の原因だと言われ、自身の生活を監視するプレッシャーに見舞われる。自身の余命を縮めているような恐怖も感じることだろう。担当医から支持された薬を飲み、生活習慣を守っていても、これで大丈夫か?と疑心暗鬼になり、また新たな自覚症状が生まれると、新しい何かをやらないとと不安になる。
臨床医は、患者が納得できる生活習慣や代替療法のルーチン確立を支ることが重要なのだろう。レジリエンスが弱い患者に対しては医師患者関係によるエンパワーメントを行いながら。まるで、『妻を支える夫』のように、、