風呂からさあ出ようというところで虫が壁に張り付いている事に気づいた。2cmくらいのそこそこ大きめな虫ではあったが、透き通る羽、すらりとした細長い緑色の身体、ひくひくと動く二本の長い触角は綺麗だった。クサカゲロウというらしい(Googleレンズすげえな)。申し訳ないが世の理ということで屋外へご退出いただいた。濡れた身体でこの寒空の下に放り出されたらそう長くは持たないだろうと思いつつ。未必の故意というやつですね。小さき虫といえど一つの命。罪悪感というにはあまりに軽い、一抹の寂しさを覚えた大寒の出来事でした。