言語の壁は血の繋がりよりも高い

ふぇり
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私はバイリンガルだ。

よく言語のスイッチとかあるの?とかどうやって切り替えてるの?って聞かれるけど、私の場合そういう感覚じゃない。イメージとしては同じ地平線上にグラデーションのように英語と日本語がある感じ。前にYouTubeでとあるアイドルグループの子たちが自分の言語ゲージを100だとするなら韓国語30%、英語30%、日本語30%で、話す時々にその配分が上下するって言ってたけど、私の場合はどちらの言語も100%。100が2つあるイメージ。だからどっちが母国語かと聞かれると血筋的には日本語だけど、どっちが話すのが楽かと聞かれるとどっちも楽だし、どっちも苦手でもある。1か10かの極端さがある。

そして言語が持つ特性と使い方によって、今自分が話したい言語が決まることが大いにある。きっちりとした決め事とかは日本語の方が私は使いこなしやすい。逆に感情表現は日本語じゃ思うように出来ないと感じてる。

だから私は日本語での口論が苦手でずっと避けてきた。特に思春期に親と口論になった時に必要以上にイラついてしまうのは本題に加えて日本語で怒りの感情表現をしないといけなかったからだ。小さい時からそうなるとつい英語でまくし立ててしまうのだけど、そのたびに言われるのは「不利になると英語に逃げてズルい」

もちろん分かってくれないことに怒ったりはしていない。両親は英語ができないので、この言い分はすごく理解できる。そりゃ子供と言葉で意思疎通できないのは苛立っても仕方がないよね。ただ当時の本音を今言うなら、ズルいんじゃなくて、上手く話せないんだよ、と子供心に思っていたんだよって伝えたい。

親子なのに時折訪れる言語の壁。

同じ日本人なのに、親子なのに、会話が難しいときがある。

乗り越え方は覚えたけど。

これは大人になった今でも直面する。

@feri8felliest
見て聴いて感じたこと。 食べて呑んで旅したこと。 そしてちょこっと日常のことを足してみた場所。 愛しの人はベーシスト。 スポーツ観戦するなら野球。 お気に入りのビールはサッポロCLASSIC。