2月18日の夕方にFC配信されたAぇ!groupの結成5周年配信公演【僕らAぇ!groupって言いますねん】を見た。それは初っ端から大量の銀テープが降り注ぐようないかにもこれぞお祝い、という内容ではなかった。初単独のときと同じタイトル、同じ内容、同じスタッフで送るこの配信。でも同じだからこそより分かりやすく5人の成長が出てた。Aぇ!というアルバムをメンバーや仲間のファンたちと一緒にめくりながら思い出話をしているような気持ちになる舞台だった。
5年の時間を歩いてきたからこそメンバーの中で増えたテッパンのお約束の笑いや流れ、発掘された才能たち。子供が「ママあのね、」って今日あったことをとめどなく語るのを見ているみたいだった。「こんなことがあった!」「この流れ好きだよね!」「あとこれもたった!」それくらい彼らの5年は詰まっていた。画面越しに感じたのは実家のコタツのような安心感だった。
中でも圧倒されたのがミュージカル調にアレンジされたコーナー。曲自体がめちゃくちゃ良い(歌詞は完全に笑いに振り切っている)のはもちろんだけど、格段にパフォーマンスが上がっていた。ここではTHE GREATEST SHOW-NENで吸収したモノの大きさを実感した。画面越しなのにスケールは配信やテレビを越えて舞台そのものの説得力になっていた。
そして書かずにはいられないのがまさかの正門(これは言いたいだけ)のお知らせ。
【Aッ倒的ファン感謝祭in京セラドーム大阪~みんなホンマにありがとう~】開催決定
この舞台の冒頭で「ノンフィクションかも知れません」みたいなことが書かれてたから何処までがノンフィクション?って混乱したけど、夢のようで夢ではない現実だった。
舞台のラストは宮崎プロデューサー役の横山くんから想いのつまったメッセージで締めくくった。5年前と同じように。ただそこから溢れるプロデューサーの想いは明らかに愛情が何倍にもなっていた。それはAぇ!のここまでの快進撃がゆえだろう。
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あれから数日経ってゆっくり振り返るとこの配信はAぇ!がAぇ!ファンのために作った時間だったんだと噛みしめている。
おてんとコンで力強く「ついてきて下さい」と言った時と同じように瞳の炎はまだ熱かった。
昨年末に起きた予期せぬ事態からどうにかして進まないとという使命感のみで繋いでいたモノはいつか双方ともに疲弊する。だからこそ今、繋いでいる手をもう一度優しく握り直して、また伴走できるようにしてくれた時間だった。
そんな想い溢れる配信でAぇ!が選んだバンド曲はメンバーの佐野晶哉が作曲、リーダー小島健が作詞した隠れた名曲【神様のバカヤロー】だった。
配信を通して彼らは「なに勝手に僕らの行き先(人生)決めてんだ」と咆哮を轟かせた。
次の行き先は京セラドーム大阪。
行き先の標識に思わず<デビュー>という文字を探し、期待してしまうが、私はAぇ!と伴走、いやバンドだから伴奏している喜びを抱きしめている。
彼らの先輩であるSUPER EIGHTの【凛】を引用するならこの言葉しかない。
<拍手喝采の未来であれ>