名前が変わる。
関ジャニ∞が関ジャニ∞じゃなくなる。
発表があった去年秋のタイミングでは、心に吹く木枯らしを感じながらも、その遠い未来をぼんやりとしか描けない自分がいた。
名前が変わる。
やるせない思いでいっぱいだ。
彼らを取り巻く濁流のような出来事の影響だから、理性の部分では先のことを考えるとこの選択がやむを得ないものであるのは分かっている。でも悔しい。寂しい。だってeighterだもん。
名前がタブーのように扱われるのがすごく嫌だった。こんなのまるでヴォルデモートじゃないか。真っ先にグサッときたのは大倉くんのドラムにいつだっていてくれたクチビルくんのロゴが消えたことだった。彼らの名前は使っちゃいけないものになってしまうんだ、と実感した瞬間だった。
20年前、名前を付けてもらって無邪気に喜んでる姿を過去映像で見せてもらったことがある。節目で披露されるアイドルらしからぬ太筆で書かれた関ジャニ∞の名前を背負ってバンド演奏をする彼らが誇らしかった。ライブDVDを初めて見た時、最後の横山くんのコール「最高でー最強のー」っていうのをやるのか楽しみだったこと、そしてその輪に初めて入れた十五祭は私にとって大切な思い出になっている。
でも名前が変わる。
これはどうしようもない事実。
1月23日、フラゲしたアンスロポスに書かれた名前を指でなぞった。
関ジャニ∞
なんて完璧な名前なんだろう。無限の可能性を秘めた名前だと思う。オシャレなアルファベットが並んだグループが多い昨今、このTheジャパニーズな文字面が最高だ。
2月24日。
アンスロポスの発売日、関ジャニ∞による3つ目のThe First Takeが公開された。
歌はファンと自分たちのラブソングって言ってくれた「大阪ロマネスク」
煌めくピアノの音に乗った今の関ジャニ∞の声は愛情に満ちていた。歩んできた20数年のうちのほんの数年しか伴走してないけど、声から伝わってくるものがあった。
大阪ロマネスクは壮大な愛情の歌だった。彼らが関ジャニ∞でいるあいだに大阪ロマネスクを届けてくれたのだと思うと胸がいっぱいになって、YouTubeをリピートしながら泣いていた。
名前が変わることを、すっと受け入れられる気持ちになったのはこのThe First Takeを聞いたからかもしれない。
関ジャニ∞は関ジャニ∞だって思えたから。
そういえばこれまで改名について多くは語らなかったエイトから今週あたりからこの話題について触れることが増えたように思う。安田くんがゲスト出演したラジオでは沢山悩んだこと、関ジャニ∞のままでいこうという話があったこと、そして関ジャニ∞に愛があることを綴ってくれた。丸ちゃんの発売日のインスタや横山くんの今日のレンジャー日記でははっきりと「関ジャニ∞として最後」って言ってた。
名前が変わる。
だからこそ2月4日までありったけの愛情をもって関ジャニ∞の名前を叫び続けたい。
そして新しい名前も愛情をお返しする気持ちでたくさん呼び続けたい。
アンスロポス発売おめでとうございます