これは当時参加したライブと今の私を繋いだ楽曲の思い出話。
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関ジャニ∞の楽曲とのファーストエンカウンター(初対面)は2018年。しかも関ジャニ∞のライブではない。初めて生で関ジャニ∞の楽曲に触れたのはシンガーソングライターとして活動している佐伯ユウスさんワンマンだった。
その体験がとても貴重なものだったことをeighterになった今になって知った。
私の関ジャニ∞ファーストエンカウンターの曲は
You Can See
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その時のスマホメモがある。
佐伯ユウスケ ウラオモテンションカバー曲
西野カナ/君って
☆村上&丸山(関ジャニ)?/YOU CAN SEE?
柿原徹也/咲いちゃいな
入野自由/ I am I
吉野裕行/さよなら
村上くんと丸ちゃんの名前が呼び捨てだったり、楽曲の横にハテナが書かれているのを見ると笑ってしまう。メモの横にお気に入りの印の☆マークを付けていた。
You Can Seeを聞いたときに体に走った感動の震えを今でも覚えている。 提供楽曲を披露するコーナーはライブの中で1番シンプルな構成だった。ステージには1台のピアノと佐伯ユウスケさんのみ。ピンスポが柔らかく照らす中、作った曲を愛おしそうに歌い上げていた。音に対して言葉数が少し多めのユウスケさんの特徴的な歌詞は村上さんと丸ちゃんと共同制作したと後になって聞いた。それはコロコロと自然と口の中を転がるようで、一つ一つの音がとても心地良かった。ジャズピアノアレンジが加えられ、くぐもったようなツヤっぽい大人な雰囲気が素敵だった。
―You Can Seeは自分にとって大切な曲。音楽の道を諦めそうになった時に舞い込んできたコンペのチャンスだった、と。この曲が今に繋がったと話していた。
ちなみに佐伯さんはSixTonesへよく楽曲提供している(New Worldとか共鳴とか)。
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すっかりこの曲に心奪われた私が当時ぶつかった壁が音源探しだった。どうにもこうにも音源が手に入らないのだ。当時の私はまさかこの提供曲がアルバム収録のユニット曲だとは知るよしもない。探せど探せど見つからない曲。 そしてこの曲は私の中で幻の曲となったのだった。
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時は流れ2018年の初夏頃から関ジャニ∞が気になるようになってきた。あのワンマンは1月だった。そこからわずか半年後に自分がこうなるとは夢にも思わなかった。転がり落ちるように関ジャニ∞にハマり、ライブDVDやアルバムを少しずつ揃えながらまだ再会できぬYou Can Seeに思いを馳せていた。
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気づけばただ「知っている」だけだったエイトは今では「応援する」人になった。
You Can Seeとの再会はeighterになってすぐに訪れた。友達が貸してくれたPuzzleのライブDVDのユニットコーナーでイントロが流れた瞬間鳥肌が立った。脳みそが恋焦がれた相手(音楽)との再会を喜んで祝福のベルを鳴らしていた。「私!これ!知ってるよ!!!」そう声にならない思いが身体中を駆け巡った。 スポットライトを浴びた村上くんと丸ちゃん。当時のやんちゃさが残る見た目を思うと、少し背伸びしてるように感じるスタイリングでの登場だった。その表情は少し緊張しているようにも見え、スタンドマイクとのなんとも言えない距離感が愛おしいステージだった。
この曲の魅力は英語と日本語の歌詞が入り交じっているところだと思う。歌詞の音、そして素敵な声を持つ2人の声帯にのせたらどうきこえるのか。ソングライターの佐伯ユウスケさんは実はそこまで考えたのではないか?と思ってしまうくらいバシッと村上くんと丸ちゃんの声帯にハマるメロディを生み出している。クリエイターのユウスケさんはこの二人のこういった声のトーンまで意識した歌詞を書いたのではないか。
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そしてこの喜びの再会を果たした瞬間もうひとつのことに私は気づいたのだった。 このユウスケさんのライブでYou Can Seeを聞いていたときは私の意識に関ジャニ∞という存在は薄かった。あの頃私が知ってた関ジャニ∞はズッコケ男道のような賑やかな曲。まさかこんな大人の空気を持つ曲を歌っていたなんて思いもしなかった。
ユウスケさんは雑味のない真っ直ぐな声を持つ。パキッと気持ちいい明るさと暗さのバランスが絶妙なのだ。そんなユウスケさんのYou Can Seeはどこかドライだった。そしてその分、歌詞がとても良く耳に届いた。だからこそこの曲に私は惹かれたのかもしれない。 だけど自分がエイトの中でも好みの歌声を持つ丸ちゃんと村上さんの声で聞いた時、始めてこの曲が完成されたような気がした。
振り返りながら私はこう思う。
これはこの上なく純な状態で曲に出会えたってことなのかもしれない、と。
そしてこんな出会いはかなりラッキーなんじゃないか、と。
今この曲を聞いたらどうしたって丸ちゃんと村上さんが自動的にリンクして脳裏に顔が浮かんでしまう。無意識のうちに曲というものに人という要素がプラスされてしまうのだ。 でもあの時の私はゼロの状態で曲を聞くという経験ができた。
そんな意味でもこの曲は私にとってかけがえのないものになっている。
今の願いはただひとつ。
いつか関ジャニ∞のライブでこの曲を生で体験したい。
そうしたらこのかけがえのないファーストエンカウンターの体験が完成すると思うから。