私は「占いは都合よく信じてるだけ」なんてヘラヘラ笑って言いながら、実はこの4年間ゲッターズ飯田さんの本をKindle購入し、毎週月曜日のしいたけさんの占いをランチの時間にチェックし、タロット占い師のYouTubeをお気に入り登録している。
占いは不思議だ。エンタメとして消費するには信ぴょう性が高い(だって統計学だもん)のに、占い師の巧みな言葉の裏を勘ぐってしまう厄介な性格のせいで素直に楽しめないところがある。だけど占いはツールになる瞬間もあってそういうところに救われているのも事実。
私の場合、人の行動を理解するためのツールが占いなんだと思う。元々人を信頼するが苦手で、自分のことに関する感情を出すのも苦手。牛の胃袋ばりに人間関係の感情の消化が下手くそだから、占いとの相性は良い方なのかもしれない。
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1月末、京都で占いに行った。この占い師を尋ねるのは2回目で、前回は今ではその名すら懐かしいGo Toトラベルキャンペーンが行われていた頃だった。その時に占い師の方が話された内容や私の性格診断が的確でいろんな面で説得力があった。幸運の方角の話の時に「東へ、海の向こうへ」と言われたのを思い出したのは昨年ボストンに短期留学した時だった。
チャールズ川にかかる橋の上で占いが指していたことはこのことだったんだと1人納得した。
今回の相談は相性。
心配事や不安とかではなく、私には理解できないことがいくつかあってそれを不思議に思っていたから仕事運の相談をした後に軽い気持ちで聞いてみたのだ。
「それは時差よ」
一言こう言われた。人にはそれぞれのペースがあり、その違いは生きるペースの時差って思えばいいと返ってきた。
なるほど。
所詮他人同士と思えばいいというのはよく耳にしたけど「時差」という表現は目からウロコだった。
この占いはポカリスエットを超える浸透率で私の中に入ってきた。LINEのよく分からないテンションや返答のペース(基本私が即レス派なので)、旅行先での写真を投下する量。私には新人種すぎて面白く不思議に思っていたのだけど、私とは時差がある人だと思えばいいと思うと気にならなくなる(たぶん)。
占いは人間社会に散らばって、みんなが対峙している不思議や違和感に割り切りを持たせてるんだろうな。ラッキーアイテムを持てば「今日の私は大丈夫」って思える。
一難去ってまた一難。きっと私はまた何か気になったら割り切りのために同じ占い師の方の元に行くんだろな。
そんな自分の性格も割り切っていこう。