深夜2時。だいたいこの時間からいちにちがはじまる。起きるのは昼頃で、夕方まで頭がうごかない、てきとうにご飯をたべてぼ〜っとして、ベッドかソファに寝転がり、たまに思い出したように起きあがっては買い物をするために外へ出て、ついでに散歩をしたり、筋トレをしたり、湯船に浸かったりだらだら過ごす。
深夜になると思考が覚醒して、仕事があれば片づけたり、ちまちまと文章を書いたりする。きょうは今年の秋につくる予定の本のための文章を書こうかと悩んで、パソコンに向かったはいいもののインプットが足りておらず何も浮かばない、だめだ、となり映画を観ようとU-NEXTに逃げ込んだ。
「街の上で」。すべてのシーンを下北沢で撮ったという映画。ほんとうは映画館で観たかったけれど、予定が合わず間に合わなかった。やっと観られる!若葉竜也のことはyonigeの「健全な朝」のPVがきっかけで知った。これを観終わるころには5時過ぎか、まあ眠くなったら途中で切ってあした観ればいいし、と軽い気持ちで再生。
結果、一気にすべて観終わってしまった。とあるシーンが面白くて、深夜に声を出して笑った。そもそも下北沢という土地が好きすぎるのと、会話劇が好きというのも相まっていい映画体験だった。これからもくり返し再生するであろう映画。というかDVDがあれば買いたい。
倉悠貴のことは「スパゲティコード・ラブ」を観てからずっと、好きだ。ため息がでる。ほぼひと目惚れに近かった。映画が終わってすぐにSNSをフォローして、それ以降なんとなく動向をチェックしている。なんだろう、表情とか佇まいとかことばの吐き方、存在、に、ぐっと惹かれるものがある。
劇中に出てきた珉亭のラーメンがあまりに美味しそうで、深夜(というか早朝)5時過ぎだけど坦々麺を作って食べた。映画がおもしろかったせいでどうせ眠れないだろうし、我慢はよくない。お腹いっぱいになれば寝られるだろうという安易な考え。
窓の外があかるくて、カーテンを開けたらしっかり朝。自転車を漕いでいるひとが見える。ベランダに出てたばこを吸う。光を浴びていると健康体になった気分になるけど、じっさい生活リズムは狂っている。でもいまから寝ても5時間は眠れるし、朝帰り2時間睡眠そのまま10時間肉体労働だって成し遂げたことがあるし………とおもうとこんなもの屁でもない(という自己暗示)。ラーメン食べてすぐだけど、このにっきを書き終えたらとりあえず目を瞑ります。
とてつもなく下北沢に行きたくなった。三軒茶屋に住んで、三軒茶屋のことをめちゃくちゃ愛しているけれど、やっぱり好きな街は下北沢だ。新宿なんてだいきらい、渋谷も嫌い。喜多見はまあまあ好き。経堂もいいよね。おいしいスパイスカレー屋さんがある高円寺や吉祥寺もたのしい。漫才劇場とプラネタリウムがある有楽町も好き。神保町も好き。大学生がわらわらいること以外は駒沢も好き。でもやっぱり下北沢がいちばん居心地がいい。きょねんは下北沢にばかりいたから、今年こそいろいろな街に行くぞ!と意気込んでいたけどバカだった、わたしは下北沢に居座りつづけるべきだ。居座るとかいえるほどまだまだ下北沢のことを知らないし。よしもとばななの「もしもし下北沢」をもういちど読み返さなければいけない。
ともだちと遊ぶときは下北沢をえらぼう。ひとりでお散歩するときは茶沢通りを歩こう。下北沢の喫茶店でコーヒーを1杯飲んで帰ってくれば、どんなに落ち込んでいてもわたしはきっとしばらく生き延びられる。
ボーナストラックにはフヅクエもあるしね。夢がいっぱいある下北沢。愛してるよ〜。