BlueskyのカスタムフィードをつくることのできるサードパーティクライアントであるSkyFeedは、利用者が集中しているためにしばしばダウンする。なんとかしたい。
Starryskyもカスタムフィードをつくることのできるサービスで、日本語でつくられているので使いやすいが、Blueskyの検索機能を利用していることもあり機能的にわたしがほしいものとは少し違う。
ということで、Blueskyが公式に出しているフィードジェネレーターをなんとかしてみようとしている。
わたしはプログラミングをちゃんと勉強したり仕事にしたりしたことはなく、Excelのマクロ機能をなんとかしようとしているうちにVBAを少し覚えたり、チャットアプリのSlackでいろいろ遊ぼうとしてGoogle Apps Scriptを少し使えるようになったり、Blueskyのカスタムフィードを作りたくてGitHubとCloudflareを少しだけ触れるようになったりしたていどのスキルなので、正直ぜんぜんわからない。
ぜんぜんわからないが、ぜんぶChatGPTに聞くことで、なんとなくできている。ChatGPTにGitHubのURLをわたして「これに書いてあるものを自分でつくりたいんだけど、私はなんにもわかんないよ」と言うと、懇切丁寧に教えてくれる。
初手で「Node.jsをインストールします」とか言ってきたので、
参考のために教えてください。プログラムが作動するのはサーバー上であり、コードを保存するのはGitHub上だという話でした。しかしNode.jsは私がいま使っているパソコンにインストールするということですが、なぜでしょうか。
と聞くと、
素晴らしい質問です!Node.jsを**あなたのローカル環境(自分のパソコン)**にインストールする理由は、プログラムを実際に公開する前に、自分のパソコンでコードをテスト・開発するためです。
サーバー上でコードを実行する前に、ローカル環境で動作確認ができると、エラーやバグを見つけて修正するのが容易です。また、サーバー上で動かす場合も、まずローカル環境で開発してからサーバーに移行するのが一般的です。
Node.jsをローカルにインストールしておくと、以下のメリットがあります:
素早いテスト: いちいちサーバーにアップロードせずに、その場でプログラムを実行し、動作を確認できます。
開発が効率的: 自分のPC上で自由にコードを書いて、すぐに結果を確認できます。
サーバー設定の準備: Node.jsをローカル環境で試すことで、サーバーにデプロイ(公開)する前にサーバー側の設定に慣れることができます。
ローカルでコードが動くようになったら、それをサーバーにアップロード(デプロイ)して公開するという流れです。
と答えてくれた。へー。
わたしは素直で勤勉なので、ChatGPTがやれと言ったことをやる。理由がわからなければ質問する。ChatGPTの認識から漏れている情報がないか意識しながらぜんぶ伝える。ターミナルに表示されるエラーメッセージもぜんぶコピペして伝える。
そんなこんなで、現状は
ターミナル上に「Blueskyのストリームのうち、指定したワードでフィルタしたものだけが続々と流れてくる」という状況はできている
CloudflareのWorkerとターミナルがつながっている状況はできている。
これって、たぶんFFFTPでウェブサイト更新するのとだいたい同じことだよな。たぶん。あとで聞いてみよう。
ターミナル上で動いてる「カスタムフィード的なもの」をCloudflareにデプロイすることができていない。
デプロイするときのフォルダと、カスタムフィード的なものを置いてあるフォルダが違うんだよなあと思っている。このフォルダをデプロイしてもそりゃ意味ないよな、と思っていて、じゃあ置換してみるかと思ったけどうまくいかない。あとで聞いてみよう。
その先もまだ、よくわかっていない手順があることを予告されている。
という感じ。
ChatGPTのおかげで仕組みをろくに理解しないままいろいろできているが、そうはいっても、「Blueskyのカスタムフィードのつくりかたをド素人に理解させる」というプロジェクトはChatGPTにとっても経験の乏しいことであるだろうから手際はよくない。こっちがド素人であることをChatGPTはすぐに忘れてしまう。丁寧に教えてほしいと何度もいっているのだから、覚えてほしい。
生成AIについては、もちろん、いろいろと思うところはある。
ChatGPTがわたしにBlueskyについて教えられるのは、これまでに人類が積み上げてきた無数の議論をChatGPTが学習しているからだ。「Node.jsってどういう意味があるの?」という疑問をRedditとかMediumとかQiitaとかいろんなところに書いた人がたくさんいたんだろう。Blueskyの公式リポジトリもたぶんすごくわかりやすく書かれているんだろう(わたしにはわからないけど)。わかりやすく書かれているから、ChatGPTは初見で回答ができるんだろう。
思うところは、もちろんある。めっちゃフリーライドしてるよな、と思う。「知の高速道路」という表現があったけど、これはワームホールとか通りぬけフープとかだと思う。
しかし、それはさておき、ChatGPTがなければ「Blueskyのカスタムフィードを自分でつくれたらいいな」という願望をもつことさえなかっただろう。できるかもしれないと思わなければ、その願いを思いつくこともない。願いが育つこともない。
せめて、自分が返せるものは返していきたいと思う。わたしがウェブにテキストを書くのは結局そういうことだと思う。