中之島公園のバラ園と、万博記念公園のバラ園に行った。といっても、特にバラが好きなわけではない。見頃だというので中之島公園に行き、太陽の塔を見るために万博記念公園に行ったらそこにもバラ園があったので足を伸ばしたのだった。
バラの花をじっくりと見ると、大きな花の周りに蕾がいくつかあることに気づく。
写真ではうまく撮れなかったが、想像以上にたくさんの蕾がある。全部が咲くとどうなるのだろう。先に咲いたものから落ちていくのだろうか。
薔薇から連想する作品はいくつかある。
たとえば、くるりの「ばらの花」。聴くたびに、いい曲だなと思う。
たとえば、サン=テグジュペリの『星の王子さま』。星に残してきたたった一輪の薔薇。路傍で出会ったたくさんの薔薇。大切なもの。
たとえば、『ロミオとジュリエット』。名前なんかに何の意味があるのか、あの花が別の名前でも美しい香りはそのまま。そんなこと分類学者の前で言ったら怒られるよ、とつい思ってしまう。そういう話ではない。
バラ園にはいろいろな(ほんとうにいろいろな)種類のバラが植えられていて、それぞれに品種の名前が書かれていた。すこしも覚えられない。なんという品種であっても、バラはバラで変わらず美しい。そんなことを農家の前で言ったら怒られそうだ。
花の名は薔薇とだけ知るblue sky