実家のインターネットがダイヤルアップ接続だった中学生の頃、gooが運営していた子ども向けの掲示板サイトのようなところで出会った何人かとメールを交換していたことがある。あまり覚えていないけれど、たぶん楽しかった。
大学に入るとHTMLを手打ちして個人サイトをつくった。ほとんどの同級生は情報の授業が終わるとサイトを触らなくなったけれど、わたしは毎日のように日記を書いてFFFTPでアップロードして更新していた。似たような友人は何人かいた。次の年くらいからブログサービスが急に一般化して、多くの人が日記を公開するようになった。
Twitterが話題になってすぐに始めた。しばらくするとモバツイがリリースされてPCをがなくてもTwitterをするようになった。どこに行ってもTwitterをしていた。眠れない夜も、静かな喫茶店でも、筑波山の山頂でも、どこでもTwitterをしていた。携帯百景に写真を投稿したりもした。Instagramにフィルターでセピア色っぽくした写真を投稿したりもした。Ustreamの配信を見たし、自分でも土鍋で炊飯する様子などを配信した。
SNSは好きだ。いまでもたぶん好きだ。でも、TikTokがわからない。
街を歩いていると、制服姿の若い人たちがスマートフォンの前で踊っているのを見かける。TikTokを撮っている。おもしろいんだろうか。よくわからない。
インターネットを介して誰かとつながるようなことが好きだった。いまでも好きだ。それならなんでTikTokはわからないんだろう、と思う。
もしかすると、TikTokはプリクラなのかもしれない。わたしはプリクラは数回しか撮ったことがない。あまりおもしろいとは思わなかった。そういうことなら、すこしわかる。