ミスド

ffi
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15時半ごろミスドに入る。住宅の多い地域のミスド。

3歳〜5歳くらいの子どもを連れた女性が何組もいる。子どもは見慣れていないので年齢がどのくらいかはわからない。3歳と4歳と5歳の違いはきっとあるのだろうけれど。

トングを使おうとして、床に落としてしまう子がいる。落ちたトングを店員が回収しようとするが、知らない大人に急に話しかけられて驚いているのか、固まってしまう。母親に促されても動かない。店員はトングを受け取らないと動けない。母親はトレイを持っていて動けない。三すくみ。

いろいろな親と子がいる。子どもを連れていない人たちもいる。ひとりの客もいるし、2人連れもいる。高校生くらいのカップルもいる。老人もいる。小さい子どもを連れた人は、やっぱり大変そうだ。その大変さをわたしは知らない。大変なのだろうなと思うばかりで、せめてできるだけ笑顔でいようと心掛ける。

2つあるレジではどちらも新人トレーニングをしている。2つのレジに店員があわせて4人いる。マンツーマン教育。そんなシフトにしなくてもいいのに。たくさんの人がいる。店が狭いから動線も悪くて危なっかしい。なんだかみんな大変そうだけど、ドーナツはあまくておいしい。それでどうにかやっていける。

店を出ると、さっきまで新人に教えていたベテランらしい女性店員が電話をしていた。家庭でなにかあったような話し振りが聞こえてくる。

知らない人生が無数にある。わたしに見えているものは、とてもとてもわずかだ。

@ffi
コーヒー、生活、インターネット