共同親権の話題のこと

ffi
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国会で審議中という、離婚後の共同親権についての話題。今朝のNHK「あさイチ」で取り上げられていたのを観た。

わたしはこの話題についてまったく調べていなかったので、ようやく概要をつかんだという感じ。SNS上ではたびたび言及されているのを見ていたけれど、意識的に情報を入れないでいた。

調べずにいた理由は大きく2つある。ひとつは、自分にとって直接の関係がなくてイメージできないこと。もうひとつの理由は、SNS上で感情的な意見を多く見かけたこと。

わたしは子どもがおらず、今後もその予定がないので、「もし自分が離婚したら親権はどうなるのだろう」と考えたことがなく、想像することも簡単ではない。知人のなかには離婚して子育てをしている人もいるけれど、そのことと親権の扱いについて関連づけてイメージできるほどの事情を知らない。よくわからない。

わからないなら調べればいいのだが、それをむしろ避けていたのは、感情的にさせられたくなかったからだった。

わたしの勘違いでなければ、数か月前に初めてこの話題を見かけたときには、そのポストをした人の意見はポジティブなものだった。前向きな法改正がおこなわれるのかな、という印象を受けた。しかしそれは最初の頃だけで、その後はネガティブな文脈でのポストをよく見るようになった。審議が進んでいく過程で良くない方向になっていって世論が変化したのかもしれないし、立場の異なる人の意見をたまたま見ていたのかもしれない。調べていないのでわからない。

だから調べればいいのだが、自分がイメージしにくい話題だからこそ、なおさら、どちらかのナラティブに影響を受けたくないなと思っていた。どちらを正しいと感じるのかわからない。最初に聞いた話を正しいと思いこんでしまいそうだった。

よくわかっていないことを、わかっていないのに、わかっていると思いこんでしまうことは嫌だ。それは、わからないことよりも嫌なことだとわたしは思う。

「あさイチ」がいつも適切かどうかはわからないけれど、ともかく、最初にしっかりと情報に触れたのがこの番組でよかったと思った。

人の数だけの現実がある。基本的には、人は、自分の話をすることしかできない。

立場には勾配がある。立場の弱い人や、より間違いの少ない方の人にとって、有益な状況になってほしいと思う。

@ffi
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