置き配指定で頼んだカレーが消失した。出前館でのことである。
配達員がエントランスホールの呼び鈴を鳴らし、わたしがオートロックの扉を開けた。そのあとで別の部屋に誤配されてしまったらしい。大きな建物ではないのですべての部屋の前を確認したが、わたしたちの頼んだカレーはどの部屋の前にも置かれていなかった。
おそらく配達員は、商品を置いてから部屋のチャイムを鳴らしたのだろう。そしておそらく、その部屋の住人は家族が多かったのだろう。ひとり暮らしだったら、頼んでもいない出前が置かれていれば誤配だとすぐ気付く。家族がいたら気に留めずに受け取るかもしれない。深く考えずに食べるかもしれない。いや、食べんやろ。どういうこっちゃ。
すぐに出前館のサイトから問い合わせをしてもチャットボットが対応するばかりで、配達員に直接連絡は取れない。うーん。こういうエラーは人間がやっているのだから起きうる。ミスをした配達員を責めるつもりはないけれど、即座に直接連絡できないシステムはちょっと厳しい。働く立場であればありがたいかもしれないが。注文した金額はすぐに返金された。
Uber EatsやAmazonでは置き配した様子を写真撮影して送付される。出前館にはそれもなかった。写真があれば、誤配された部屋の見当もついたかもしれない。動いているときは気に留めない仕組みは、エラーが起きたときに意味がわかる。
いずれにしても、出前館はもう利用しないだろうな。置き配ではなく手渡しにすればこんなことは起きない、という話でもない。
届かなかったカレーをUber Eatsで頼み直そうかとも話したけれど、万が一そこでも配達事故が起きたりしたらイヤすぎるので、コンビニ弁当を買いに行くことにした。災難だった。