「自分の強みを引き出す4分割ノート術」を参考に、強みを書いてみた。縦軸を「好き」「嫌い」、横軸を「得意」「苦手」で取り、4象限に分けて強みや弱みを把握していくやり方である。
目的は4象限のそれぞれをより客観的に把握し、これからの生き方や稼ぎ方を考えるための整理を進めること。実際に書いてみると、下記の気づきがあったので、メモを残しておく
1)好き・得意
好き・得意ゾーンに記載したものは、苦もなく時間をかけられるもの、継続してきたものが挙げられた。ここがマイビジネスやスモールビジネスの軸にできると、自ずと「やりたいこと」「無理なく続けられること」を事業化できるかもしれない。
2)好き・苦手
好き・苦手ゾーンにあるものは、苦手を克服することで「1)好き・得意」に変えていける可能性がある。今までやってきたことの中で、意外と好きだけど苦手と感じるものが複数あった。好きであれば、苦手は訓練によって得意に変えられる。これを進めることで「好き・得意」が増えれば、何か事業をやるときの軸となる「1)好き・得意」の手札を増やせそうだ。
3)嫌い・得意
嫌いだけど得意は、特に手を入れずにそのままにしておきたくなった。嫌いなものは、おそらく訓練したり時間をかけても、好きに変わることは少ない。嫌い(=好きではない)ではあるが、得意なことは淡々と進められる。淡々と進められるということは、何かしらの行動に移せているということもである。
4)嫌い・苦手
嫌いで苦手なことを把握するのは大事だと感じた。ここを詳細に知ること、自分の時間をこのゾーンに記載された内容に振り分けないことが大事。時間は有限であり、すべての物事に均等に取り組む・時間を配分するのは、人生設計上得策ではない。人に任せることも1つの手段として意識しておきたい。
これらの気づきをもとに、自分の強みを生かす戦略を言葉にしてみた。
自分の強みを生かす戦略
まずは1のゾーンを強みだと実感し、言語化して他者に伝えられる状態にする。こここそが時間を投資して成果を最大化すべきゾーンであり、何かの意思決定をする時のよりどころになる。
2のゾーンの中で1寄りに配置したものは、訓練によって1のゾーンに変わる可能性がある。2の中から優先順位が高い「好きで苦手なこと」を「好きで得意なこと」に変換できれば、1の手札が増やせる。
3のゾーンは「嫌いで得意なこと」。これも訓練すれば、1の「好きで得意なこと」に持っていける可能性は0ではない。ただし、嫌い→好きに変えるのは至難の業。優先順位は低く、無理矢理時間をかける必要もない。ここに配置した項目が増えすぎると、嫌いなことに時間をさくことになるので、一定以上に数を増やさないことが大切。
4は「嫌いかつ苦手」なので、ここに人生を使わないことにする。特に嫌いかつ苦手が強い範囲に配置したことがらは、積極的に自分の人生から遠ざける、時間を使わないことを戦略とする。
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントに似ている
この手法や考え方は、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントに似ていると感じた。これは、市場成長率や製品のシェア率を軸に取り、事業を問題児、花形、金のなる木、負け犬の4つの象限に分けて経営や事業戦略を俯瞰する手段である。
問題児を花形に変えたり、金のなる木で得た収益を問題児や花形に振り分け、さらに事業を伸ばしていくといったように、次の戦略を策定するために使える。
さきほど書いた自分の強みを伸ばす戦略は、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントを意識しながら考えてみた。仕事の学びをうまく転用して、くらしや人生を考えることに使えたのは、個人的な発見だった。