もう1月が終わる。年を経れば経るほど、時間の流れが早まるように感じる。学校や大学に通っていた時は、時の流れの遅さが気になっていた。1年ぐらい早送りしてもいいのに、と何度か思ったことがあるくらいだ。
特に大学受験の時は浪人も含め、長い時間受験勉強をしていた。この時間が早く過ぎ去ればいいのに、と思い続けていた。人より多く浪人してしまったし、大学卒業後もたまに、大学時代の夢を見てしまう。今もなお、学生だった時の何かが深層心理に残り続けているかもしれない。
話を戻す。2023年はあっという間に過ぎてしまった。年末年始に実家に帰ると、2023年始の出来事や情景を思い出してしまった。あれから1年が経ったのか、時が経つのは早すぎると感慨にふけってしまった。
明らかに、人生における劇的なライフステージの変化は少なくなっている。進学、就職、結婚などはすでに終わってしまった。残りは住まいや居住地の決定、パートナーとの新しい生き方の模索、両親の介護などが挙げられそうだ。もちろん、それ以外のにもライフステージの変化はあるのだが、パッと思い浮かぶ近い将来のことは、これくらいである。
ライフステージの変化があると、その前後で行動をたくさん重ねざるを得ない。それがない状態では、意識して変化に対する行動を起こさない限り、現状維持の生活を続けてしまいがちだ。現状維持はまだマシかもしれない、もし惰性の生活に陥ってしまっていたら良くない。
現状維持や惰性を避けるには、好奇心を持ち続けることと、好奇心を探究するための行動力は不可欠だ。好奇心はもともと強い方ではないが、ここ最近は減衰傾向にある。新しい体験をする際にも「これはだいたいこういう体験になるだろうな」といった見立てができてしまう。よっぽどの新しい体験でない限り、大きく感情が揺さぶられることはない。
現状維持の生活や仕事をしているつもりはないが、年を経ると現状維持のために、これまで以上に馬力を出さないといけない。現状維持を目指していては、いつの間にか後退や惰性のゾーンに足を踏み込んでしまう。
時間の経つスピードが早いと感じてしまう時は、新しい体験への行動や好奇心が減衰している状態と考えられる。バケットリストを拡充したり、新たな挑戦をしていくタイミングと言える。