確定申告はマネーリテラシーを高める1つのきっかけに。年1回の確認作業は仕組み化しよう

ficas
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税理士さんから確定申告の連絡をいただいた。1月の初旬を確定申告に充てるようになって数年が経った。本業の会社員を続けながら、副業の機会にも恵まれたのは幸運でしかない。そこから数年間、副業を続ける中で、個人事業主として開業届を出し、青色申告をするようになった。

最初の2〜3年は自己流で確定申告をしていたが、申告内容を間違えてしまい、住民税がどえらい高額になった。その時は正直血の気が引いた。

それまでは確定申告を自分で進めることで、お金に関する理解を深めることを狙いとしていた。だが、自己流の確定申告は、申告内容がそもそも合っているかどうか分からない。もし間違ったまま申告を進めていては正しいリテラシーは得られないし、時間も手間もかかってしまう。時間と専門家の知見を得るために、税理士さんに頼ることになった。おかげで、ここ2年ほどは確定申告の不安はない。

確定申告をすることで、前年の本業と個人事業で得た金融資産の出入りや流れを頭の中でイメージできるようになる。お金の入り方と出方に対する解像度を上げるのに、確定申告は有益な時間だ。税金や経費の成り立ちや考え方を知ることは、金融資産の蓄積にも必ず役に立つ。マネーリテラシーは、さまざまな視点から底上げしておきたい。

頻繁に着手しない作業こそ、積極的にマニュアル化する

税理士さんに依頼をする前に、確定申告の取引登録はすべて自分で進めなければならない。確定申告は年に1度しか手続きをしないこともあり、1年たてば会計ソフトの入力や勘定項目の仕分け方など、細かいところを忘れてしまう。

2022年の確定申告を進める際に、やったことの手順リストを作り、マニュアル化していた。そのおかげで、2023年分の確定申告の準備の8割ほどを、今のタイミングで終えることができた。かかった時間は2022年度の半分くらい。頻繁には手掛けない作業こそ、そのタイミングでマニュアル化しておくことのありがたみを実感した。

個人事業用のカードを1つに集約したい

「個人事業向けのカードを作り、あらゆる経費をそこに集約できないか」。確定申告の際に思うことだ。今は複数のカードを会計ソフトとデータ連携しているが、半分以上のカード履歴は確定申告において関係ない。この履歴1つ1つを経費と照らし合わせて取引登録しているが、時間がかかり過ぎている。

カードを増やすことで運用の手間が増えることは望ましい状態ではないが、確定申告をスムーズに進めるという目的を第一とするのであれば、カードを1つに集約することは無駄ではない。やってみようかと思う。