実家の断捨離で見つけた過去のノートと日記は、苦も無く続けられることの大切なヒントをくれた

ficas
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実家で部屋の掃除をした。実家を出る前に使っていた一部屋でいまは父親の部屋になっており、実家に戻ったときだけ寝室として使っている。

物置にもなっているので、断捨離と捨て活を進める。捨ててもいいものばかりだが、自分の所有物になるので、親も捨てていいか迷っているであろう。

早速引き出しの中のものを見てみる。子どものころの通信簿やノート、手帳などが出てきてちょっとこそばゆい気持ちになる。これはまだちょっと捨てられない。

部屋の奥が1畳くらいのクローゼットになっていて、ここが鬼門だ。実家に戻る時に服やスニーカー、カバンを持ち込み、また使うかもしれないものと思ったものは置いていった。

年に1度、年末年始に実家に帰るのみで、それ以外は関東で暮らす数年間だった。置いていったものを使うことはないし、これからも使わないことは明らかだ。

置いていたスニーカーを1度履いてみたが、皮が硬くなっていて、歩くと激痛が走った。ものは普段から使わないと、なじんでくれない。服やカバンも使わない。学生時代に買った服が出てきて、そういえばこれ思い切って買ったなぁなどと思い出す。

思い入れや記憶はあれど、使わないなら、捨ててスッキリしよう。部屋のスペースも増えるし、気分も良くなる。

断捨離をちゅうちょなく進めていく中で、学生時代から使っていたノートや日記、手帳が残っていた。パラパラと開くと、就活のときの記録や毎日の所感を書いたものが10冊以上あった。

ああ、これだけは過去も今も、これからも継続していく習慣だなと思った。

とにかく文字で記録することが好きで、今でも毎日何かしら文字を書いている。

ほぼ日5年手帳は2024年で3年目になった。2023年は365日分すべて埋められた。無印良品のらくがき帳には、日記に残すほどではない思考の断片を書きなぐっている。頭の中をからっぽにするのが好きなのだ。Scrapboxも何か書いているし、しずかなインターネットも使うようになった。

思ったこと、頭によぎったことを文字にしてアウトプットする。頭を常にクリアな状態に保っておきたい。

年始のしずかなインターネットに、2024年はスモールビジネスに着手して、個人の事業を作りたいと書いた。好きなことややりたいことは見つけられないが、苦も無くずっと継続できているのは、浮かんでは消える思考を、ひたすら文字にして残し、整理することだ。

もし、これらのことが自分の事業として生かせれば、それほどうれしいことはない。どうすれば買い手と出会えるか、これは考えるとおもしろそうだ。

やりたいことを見つけるのは難しいが、こうした小さな習慣の中に事業化のヒントが眠っているのではないか。それに気づけたのは、実家で見つけた昔の日記やノートのおかげだった。断捨離の結果捨てられなかったものは、次を歩む大切なヒントをくれた。