山梨県の新倉山浅間公園に行ってきた。山梨サウナ旅の道中で、この観光スポットを見つけたからだ。
元々予定していなかった目的地が道中に増えたものの、車があれば、あとは時間さえあれば簡単に行ける。車を買ってよかったと思える瞬間だ。
カーナビを頼りに新倉山浅間公園に着いた。平日にもかかわらず人は多く、駐車場があくまで15分ほど待った。ここはメディアでも数多く取り上げられており、桜のスポットとしても名だたる場所。外国からの観光客で人気を博しているそうだ。
398段の階段があると聞いていた。それくらいの段数なら楽勝でしょう。階段を上り始めて半分ぐらいきたところで、足が笑いだし、鼓動が早くなった。想定していた以上に急勾配の階段を上がることは、体力を消耗することに気づいた。年齢のせいにはしたくないが、体は着実に弱まっている。
前評判通り、観光客の多くは外国の方だ。平日の昼間にこれだけ人が集まっていることがそもそもすごい。今回自分は有給休暇をいただいている。みんなお休みを取ってここに来ているのだろうか。外国の方の平日の事情をまったく知らないことに気づく。
階段を上りきり、さらに上の見晴らしのいい場所で撮った写真が、冒頭のものだ。晴天で見晴らしがよく、太陽と富士山がくっきり見える。木も紅葉している。この日の最高気温は季節外れの20度強だったが、紅葉は秋と冬がすぐそばに来ていることを教えてくれる。
富士山を見ると、気持ちがしゃんとする。日本の絶景を見るにつけ、日本に生まれてよかったという思いがよぎる。元々海外にあまり関心がなく、日本が好きである。四季折々の美しい景色を見ることで、初心がよみがえってくる。
旅というにはこころもとないが、行ったことがない日本各地に訪れてみたい。そのたびに、日本でくらし続けたいという思いを取り戻せるはずだ。