好きだからこそ手を抜く

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娘は、離乳食を始めたころから野菜と豆類ときのこが好きだった。

生野菜は苦手だったものの「子どもに野菜を食べさせねば」という苦労は全くなかった。

娘が欲しがるのは筑前煮やなすの煮びたし、かぼちゃの煮物、ふろふき大根、ひじき豆など。むしろ、娘の野菜欲求に応えるのが大変だった。

わたし個人の好物というわけでもないし、子育てしながらしょっちゅう作りたくなる料理でもない。

結果、基本的には自炊の我が家で、それらだけはスーパーのお惣菜を買いまくっている。筑前煮は家でもときどき作るけど、里芋は冷凍だ。

大好物は手作りで作ってあげたい、と思う気持ちは当然ある。家で作れば安いし、調味料もいいものを使えるし、お砂糖も控えられる。

でも、好きなものだからこそあえて手を抜く、という選択でもいいと思う。実際娘も、“手作りをときどき”よりも“お惣菜をしょっちゅう”で幸せそうだし。

ついでに思い出したけど、弟が昔つきあっていたチョコ好きの彼女は「小さな高級チョコより、100円で買えるいちばん大きな板チョコがいいです!」と言っていた。

元気かな。