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三重に行ってきた。

five_v
·
公開:2025/6/29

まずラッコの話をする。

有名な話になってしまったけれど、今現在ラッコは日本の水族館に2頭しかいない。キラ、メイ、その2頭とも鳥羽水族館で飼育されている。ワシントン条約があってどうにもラッコの国際取引が禁止されているので、日本にはもう全く増える見込みがなくなってしまったからだ。

どうなるか分からんにせよ、キラ、メイも別に若くないメス2頭なので、このままいくともう日本でラッコが見れるチャンスは日本にもうない可能性を否定できないということだろうと僕は思うわけだが君はどうか?(何)

そこでラッコを見に行くことになった。鳥羽水族館は三重県鳥羽市、ラッコの他にもジュゴンなんかがいて、1,200種類の飼育は日本最多だという水族館だ。

地理的には紀伊半島の右端にあって、その辺は志摩半島と言うらしい。半島 in 半島の無下限呪術が許されるのであれば無限に半島に近づけない気もするがどうなのか。

さて、「このままいくともう日本でラッコが見れるチャンスは日本にもうない可能性を否定できない(バーン!)」とは言ったものの、実は鳥羽水族館にはここ数年で三回くらい行った。「ラッコがもう見れんかもしれん!」という危機感を実は世間に広まる前に気がついていた聡い僕は、鳥羽水族館の価値に気づいていたのだった。ドヤァ。割と水族館が好きな方なのである。

いま鳥羽水族館には当然、一大ラッコブームが来ていて、2024年の入場者数数は106万人だったようだ。美ら海水族館が300万ほど、八景島シーパラダイスが146万ほどらしいので、リゾート性やアクセスを考えると相当なもんなんだろうと思う。

なので数年前はそうじゃなかったけれど、いまはラッコ拝観には時間制限がある。開館すると朝イチから並んでいたおそらく200人程度がラッコの前まで列を崩さず一同に誘導される。

ラッコは水族館最奥とも言える場所におわしますので、他の生き物を見たい入館者の意思なぞおかまいなしに全員がとりあえずラッコの前に連行されるようになっていた。「まずはラッコ様にご挨拶のうえ館内を巡れ」ということである。そもそも鳥羽水族館はルートを設けられていない水族館なのでこれには驚いた。ただまぁこうでもしないとディズニーのように開館と同時にラッコダッシュが始まって統制が効かなくなるのだろう。

そこで20人程度くらいにぶつ切りにされて、その20人くらいは1分の時間制限が設けられてキラ、メイと謁見できることになる。1分て。おそらくピーク時のパンダもこんな感じだったのだろう。(余談だけれど和歌山のアドベンチャーワールドにいたジャイアントパンダ4頭も中国に帰った)

その1分のあいだで収めることができたラッコのご尊顔がこちらである。かわいい。1回で1分しか見れないので物足りない感じではあるもの、本当に見れるのは今のうちになってしまうかもしれないので、興味があったら行ってみるのも悪くないと思う。ぜひどうぞ。

ちなみに動画で良いのであれば、ラッコのライブカメラが割とずっと映してる。かわいい。ぜひどうぞ。


で、三重県と言えば、鳥羽水族館のすぐ近くにある伊勢神宮に行かないわけにはいかない。最初にラッコの話を語ったものの、この三重旅行は自分にとってはこちらの方がハイライトである。

伊勢神宮は本当は「神宮」が正式名称で五十鈴川のほとりで天照大御神を祀り、日本の神社のなかのまごうことなきトップオブトップ。江戸時代には7人に1人が参拝したという超絶ムーブメントを生み出したらしい。新幹線もない時代にどうやって行ったの。

で、まぁ当然ここにも三重を訪れるたびに参拝はしているので3回目くらいということになるのだが、最近は神社熱も若干自分のなかで高まってきているので楽しみにしていた。

さすがは「日本人の心のふるさと」と言われるだけあって、真夏の日差しにもかかわらず、とんでもない人の波がそこにはあった。まだ朝の9時くらいだったと思うが当然のように近くの駐車場は埋まり、人の列じゃなくて車が列を1キロ以上作っていた。マジで。

とても近くには停められそうになかったので、しぶしぶ離れた場所に停める。伊勢神宮の前にはおはらい町だとかおかげ横丁だとかという商店街があって、その近くに停まれただけでもラッキーであった。

そこから歩いて伊勢神宮の内宮に入っていく。伊勢神宮には内宮と外宮があって、つまりこの辺一体神様がそこら中にいるということになるのだが、その中でも内宮、正式には皇大神宮(こうたいじんぐう)に天照大御神がおわすらしい。尊敬語合ってる?

当たり前だけど全体の造りが立派オブ立派な神社で参道なんか東京駅前の道路並に幅広く、まんべんなく白い砂利が敷き詰められている。デファクトの入口らしい宇治橋で五十鈴川を渡って、そんな道をずっと歩いていく。

なんでもこの隣を流れる五十鈴川が決めてになってここに伊勢神宮が創建されたらしいので、川自体が神聖なもので、途中川に入って身を清める場所がある。

しばらく奥へ奥へ進む。時折現れる何をするためのものかあまりよく分からない荘厳な木造建築が、連綿と続くストーリーをこれでもかと如実に訴えてきており、明らかにここら一体、神域であることを物語る。

そしてこの日本で最も神聖な場所の一つが見えた。

この石段より上は写真を撮ってはいけないようだ。そして奥に見える建物は門のようなもので、正殿の全然手前にある。でも基本そこまでしか行けない。神様って遠いんだな……。

参拝を済ませて、御朱印もいただいてきた。

さすが並ぶものなき神社、シンプルの極みである。


余談。

伊勢神宮の前のおかげ横丁で招き猫のペインティング体験ができた。もらえた時間は1時間くらいだった気がするが、真面目にやると基本的に時間が足りない。

さて何を描こうかと思案して、ドラえもんを描くのが安牌だとは思われたが、せっかくだから何かもっとインパクトあるものを描きたいと思った。そこで思い出したのがこびとづかんの「タカラコガネ」である。(どういう連想?)

まぁ「こびと」の説明は省くが、「タカラコガネ」は全身金色で金を食べ、捕まえると億万長者が約束されるというレアいこびとである。招き猫が幸運招来であるならば、タカラコガネのご利益を掛け算しよう、そうしてお金に困らない人生にしよう、という直前で伊勢神宮を参ったものとは思えない強欲ぶりが露見した。

そうして出来上がったのがこちらだ。

前述のタカラコガネの姿を見てから、中に描いてあるのはうんこではないことには注意されたい。正直いい出来だと思っている。店員さんが「これは……うん……いや個性的な……」と言葉を飲み込んでいたのが忘れられない。

三重旅行楽しかった。