短歌のための横長画像を生成するサイトを作ったこと、あるいは、作ってもらったこと

five_v
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公開:2025/4/27

何となく出社のときに短歌を考えるようになった。

最近は仕事や家の課題感に重みを感じるにつれ、自分がどんどん鈍感になっていくような気がしている。これは中学生のころから「大人って歳を取っていくと鈍感になるんだろうなぁ」と抱いていた漠然とした怖れが、いままさに現実化しているのではないかと、また怖ろしい。

鈍感で良いこともいっぱいある。社会で生きていくには鈍感力って大切だし、別に敏感であることだけが良いことだ、とも思っていない。ただ、例えば四季に関する発見とか、郷愁の重み、人々との関わりの機微、みたいなものも感じられなくなるのは単純にもったいないことである。要するに両方大切にできたほうがよい。

ので、まぁ感性は守るために言葉にしてみるかぁと思って、短歌を詠み始めた。特にルールとかを厳格にしているわけでもないし、歌人を深堀ろうとかも思っていないけれど、その瞬間や少し前の自分の世界の見え方にぴったり来る言葉を探すのも悪くはなかった。出社のときに考えるのもまた心のエンジンを温めるのにちょうどいいと思われた。しっとりと優しくなれる気がする。


それで前々から思っていたんだけれど、やっぱり短歌は縦書きの方が良さそうだし、SNSとかに投稿するなら画像にしたい気持ちがある。ただ、僕は短歌を別に1行にまとめたいわけではないし、SNSだと基本的に横長画像の方がタイムライン的に見栄えが良い。

いまはみんな短歌ブームだということで、Webにもアプリにも短歌を画像化してくれるところは探すといっぱい見つかる。特に短歌のアプリを入れてみれば、仲間が見つかるという点でいいのかもしれない。

ただ横長主体のものはあまり見つからなかったのと、やはり広告とかサービス名とかが入ったりするのがほとんどであった。当然の対価というものは大切にしたく、広告とかサービス名が入るのが悪いと言っているわけではない。

わけではないのだが、まぁ自分で使いやすいものを自分でパッと作れる時代だし作ってみようか、と思った。――そうして出来上がったのがこちらで、ということになる。

生成AIは恐ろしい。機能だけではななく、要素の配置もそうだしアイコンに使われているSVGもそらで書き上げる。コーディングでまさかの3分クッキングができる時代になってしまった。

このあと画像を縦長にもできるようにするかもしれないが、デフォルトは横長で、画像ダウンロードがパッとできること、書いた文字をコピペできること、何より文字サイズを自動で変えてくれることは基本機能として自分が欲しかったものだった。それらすべて生成AIがパッと作ってくれた。

フロントエンドだけで作っているので、短歌のテキストをサーバー側には送っていない。というよりも裏のHtmlなどは SSG の Zola を使っているのでバックエンドで動的な挙動はできない。ホスティングは netlify の無料枠を使っている。


今年このfive sevenも含み、ツールを2つ以上は世の中に出すことにしているので、他のものも作り始めている。最近はバイブコーディング(自然言語で生成AIを使ってコード書いてもらうこと)で色んな課題が解決できるようになってきている。世界が変わり始めているが、僕のPCは変わってないのでなかなか追いつけない。投資と考えて、PC買うべきか。

何でも無限に誰かが作ってくれる時代で、わざわざ短歌を自分の頭で考えて、それを画像化するツールを生成AIに作らせて公開しようとするのは、なかなか皮肉が効いていることなのかもしれない。

ちなみにこのFive Sevenのサイトについては、Analyticsも入れてあって、えーと、今のところ、俺しか使っていないですね。よろしかったら使っていただいて、ご意見いただければ何とかできるかもしれないです。(主に生成AIが)


最後にこの記事自体をChatGPT o3に渡して、「この記事を読んで、短歌を詠んでください」とお願いしたところ、25秒で出てきたのが下記の短歌である。

脱帽。