クラシック初心者でも肩の凝らない上質な音楽
五嶋みどりのバイオリン小品集。Sony Classicalレーベルの1992年の録音。五嶋は当時20歳前後だったはずだが、デビューしたのは11歳なのですでにベテランの域に達している。演奏がみずみずしくて、とてもいい。
このCDはオーディオ的にもおもしろくて、ヘッドホンで聴くと、五嶋が体を左右に揺らしながら弾いているのがよくわかる。特に6曲目の「愛のあいさつ」がわかりやすい。
昔のCBSソニーの音は、冷たくて薄っぺらく、奥行きがない感じが苦手だった。良く言えば引き締まった音、悪く言えば痩せた音。しかし、Sony Classicalレーベルになって音質が良い方向に一変した。このCDでも暖かみがしっかり感じられる。
なお、encoreはフランス語の単語だが、フランス語で「アンコール」はbis(ビス)と言う。