悔恨|イモリの飼育環境について

focru
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2021年 1月にショップから購入して育て始めた、アルプスクシイモリのペア個体を死なせてしまった。

死因はしっかりとはわかっていないが、少なくても寿命によるものではなく、神経毒に侵されたような死に方をした。徐々に身体がクルっと曲がっていき、水中で自分がどういう体勢なのかもわからないようになっていき、くるくるとその場でもがくようになった。その症状が日に日に進行していき、しまいには餌も食べられなくなり、死んでしまった。

最初に異変に気が付いたのは、メスの行動がいつもと違うことに気が付いた時だ。最初は脱皮のために水中でくるくる回っているのかと思ったが、その姿がもがいてるようにしか見えなかった。これはおかしいと思い、オスとメスを違う環境に移した。メスは隔離したときには重症で、すぐに餌が食べられないようになり、隔離して2ヵ月後には死んでしまった。オスは背中が少し丸まってる感じだったがその時は餌もしっかり食べ行動もいつも通りだった。ただ、徐々に症状が悪化していき、隔離して1年くらいで死んでしまった。

明確な原因はわかっていないが、思い当たる節はある。2度目の飼育環境で、水面に近い位置に陸地を作るために「シリコンシーラント」を使って、発泡スチロール製のブロックを固定したのだ。このシリコンシーラントで陸地を作る方法は、YouTubeでイモリの水槽レイアウトをする動画で知ったものだ。(もちろん最終的にこの方法を採用したのは自分なので、責任はすべて自分にある)シリコンシーラントは、防錆剤が入っていないものを選びアク抜きもした。これが障害の原因になったのかは不明だが、原因という原因がこれしか思い浮かばない。いくら防錆剤が入ってないとはいえ、自然界には存在しない化学物質なのだ。

イモリは、丈夫な生き物である。だから、飼育者のエゴが詰まった環境でもある程度飼育できてしまう。だが、その環境がイモリとって優しいとは限らない。レイアウトにこだわるあまり、今回のようにイモリに害を及ぼすような環境なっては本末転倒も甚だしい。

飼育者が管理しやすい環境、イモリにとって有害なものがない環境で、イモリが健康に長生きてくれるのが一番なのである。