物理出社よりリモートのほうが集中できる

Fohte
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公開:2023/11/18

オフィスに行くかリモートワークで自宅から作業するか。

これは人それぞれだと思うけど、個人的にはリモートの方が良い。

今は週 2 で物理出社をしている。これはチームないしは組織全体の生産性を上げるためであり、自分もそれに納得しているので、ここからフルリモートに変えたいというモチベーションはそんなに無い。

対面のほうがコミュニケーションがしやすいというのも分かる。2, 3 年ほどフルリモートを経験したが、それに比べると、人との仲のよくなりやすさは物理出社のほうが格段に上だ。

あと物理出社をしていると、細かい相談がしやすい、というメリットもある。隙をうかがって相談しに行く、というのがやりやすい。リモートだと非同期コミュニケーションメインになって、それはそれでとても良いのだが、全体のやり取りは 5 分以内で終わるけど、往復が頻繁に発生するような、同期的なちょっとした相談は投げにくい。ミーティングをセットするのも仰々しいし、かといって非同期だとやりにくいみたいな感じ。ここはリモートでの良いアプローチが思い付いてなくて、物理出社は楽だなと感じる。

このように物理出社にメリットはある。ともに仕事をする人たちが物理出社のほうがやりやすいのであれば、それに合わせた方が全体の生産性は上がるだろうとも思っている。

こういう前提があることを理解しつつ、自分はやはりリモートの方がよいなと思っている。全体生産性を度外視し、自分一人の心の安寧を保ちつつ、生産性を高めるなら、という条件付きだけど。

まず、自分の場合、通勤、いやもっと大きく広げて移動という行為がとてもしんどい。自分は通勤に片道 1 時間かかる、という課題はある。通勤時間の短縮のためだけに住環境を変えるのもしんどいし、かといって通勤で 1 日 2 時間が強制的になくなるのはしんどい。

ただ、通勤が 10 分になろうとしんどいことに変わりはない。通勤でなくても移動そのものが苦手だ。移動中はできることが制限されるのがつらい。まあ、今は空いている路線を選択して読書する時間を設けていて、そこは良いなと思っている。

好意的に見ると、運動の機会になるというのはある。ただ、最近は自発的に運動する習慣がついていて、それは移動よりもとても楽しい。同じ時間を使うのなら、自発的に好きな運動をしたい。

ということで、移動はしんどいというのが、ひとつめ。人間のテレポーテーションが実用化されたら物理出社でも良いかも。

あともうひとつ、物理出社していると気が散る、というのがある。

オフィスには人がいるので、かなり気が散る。人の目があるから集中できる、という意見もあるのは分かる。けど、それよりも、視界に動くもの (= 人) が常にあるので、そこで気が散ってしまう。動くものに意識を自然と持っていかれてしまうというか。

集中スペース的な、人が目に入らない完全個室があれば解決かもしれない。

あと、さらに細かいことでいうと、仮眠をとりたい。昼ご飯を食べると眠くなるし、頭のリフレッシュも兼ねて 20 分くらい仮眠を取ると、午後のパフォーマンスが上がることに最近気付いた。オフィスだと仮眠する場所がない。自席で学校の授業中にうたた寝するように寝るという手はあるけど、まあオフィスは良くも悪くも静かではないので、眠れない。

リモートだと成果の有無はすべて自分に委ねられていて、いかに集中できる環境を作るかが大事だと思う。無数の誘惑がある中でいかに自制できるかが肝。ある程度集中するコツを身につけてしまえばリモートでも仕事ができるし、何ならリモートのほうが集中力が高いし持続するなと思っている。

結局どちらかがもう一方に対し全てが勝っているということはなく、一長一短だと思う。上手に使い分けていきたい。最近は出社するときにミーティングを詰め込んで、なるべく作業時間はリモートの日に割り当てていたりする。

まあそんな感じで、物理出社の良さも分かりつつも、個人的にはリモートが良いという話。

おわり。

@fohte
ソフトウェアエンジニア social.fohte.net/@fohte