Re:#1,#2,#3,#4,#5,#6,#7,#8,#14,#23
pixiv Sketch(ピクスケ)の「pixiv今日のお題」という日替わりのお絵描き課題を1年分描きました。この記事は、マイルールに沿っていなかったり、出来が不満足だった「こたえ」絵の描き直し分をまとめたものです。描き直しのルールは以下のとおりです。
Sketchドローでスマホに指で描く。前回と同じ「こたえ」でも新規の「こたえ」どちらでもよい。
同じ「こたえ」を描き直す場合は何を描いたか明記してよい。新規の「こたえ」の場合は元のルールどおり。
出題日内に描く。目標時間設定はなし。ただし計測・明記はすること。
4月28日のお題「夢」
Re:#1:ウイングマン (ウイングマン/1983/漫画)
描き直し案件です
楽しかった❗
日付:2024年4月28日 [122] 制作時間:64分 (18)
再提出理由:出題当日に投稿しなかったため
お題絵を描き始めて時期的に1年が経過し、いよいよ前回上手く描けなかったお題絵を描き直すときがやってきた。
1年描き続けたからといって画力(?)が劇的に向上しているということはない。さすがに。スマホ指描きに慣れて、できることが増えたというのが現実的なところであろう。今回は、元絵はいちおう意識して、ケン坊足したり、背景いじってみたりしつつ、今回も完全手癖で描いた。(何も見てません)
その結果、羽のデザインを間違ってしまった。この点だけは前回の方が正しい。あとドリムカセットのボタン(?)の色の並びは当てずっぽうである。
「ウイングマン」は今の自分の絵柄のベースになった作品である。桂先生の絵に出会う前は藤子F先生と宇宙戦艦ヤマトがお手本だった。「女の子を可愛く描きたい」という願望を持っていた時期に出会い、おそらく終生の基本を確立させてくれた思い入れのある作品である。
「夢戦士ウイングマン」のタイトル名でアニメ化されている。細かく改変されていたり、リメル編のみで終わってしまうので独自展開だったりするが、これはこれでありだと思っている。EDでウイングマンがする動きは変身(チェイング)ポーズから名乗り(悪裂)ポーズまでなのだが、これ、今でもマネできます。
堀川りょうさんのデビュー作なんだけど、知ってた?
4月29日のお題「お姫様」
Re:#2:あんみつ姫 (あんみつ姫/1986/TVアニメ)
ナイチンゲールに聞いてはみたいけれど
日付:2024年4月29日 [123] 制作時間:76分 (19)
再提出理由:お題フレームを使用していなかっため
番号は前後するが、実は去年の時点では「夢」のウイングマンより、「お姫様」のあんみつ姫を先に描いていた。つまり事実上のこちらのほうがお題絵初作なのである。ゆえにリドローのやり方がわからずお題フレームを使っていないし、どの描画ツールで線を引くのがいいか吟味できていないし、レイヤーも塗りつぶしも使っていないので塗りがめちゃくちゃである。というわけで1年経って色々覚えた結果こうなった。でも形の取り方にはそんなに差がないと思う。今回描き忘れた後頭部のリボン(?)をちゃんと描いているのは元絵の方だ。
「お姫様」といわれて、西洋風のお姫様を思いつきがちなところにあんみつ姫をもってくる発想自体はまあ普通。過去どのくらいお姫様を描いただろうと調べてみると、ポニョ・セリナ・ベル・白雪姫・ミンキーモモ・ピーチ・雪子姫・姫ちゃん(?)。正直「これ姫?姫じゃない?」というのはパッと見でわからなかったりする。ナディアって姫だっけ?
今回の描き直しではあんみつ姫にアニメ版OP主題歌「恋はくえすちょん」のサビの部分のフリをしてもらいました。夕やけニャンニャン!満里奈さん若い(みんな若い)
5月1日のお題「サイドテール」
Re:#3:朝霧陽子 (幻夢戦記レダ/1985/OVA)
日付:2024年5月1日 [125] 制作時間:73分 (14)
再提出理由:版権キャラクターを描いていなかったため
なんというか「幻夢戦記」と「夢幻戦士」と「ドリームハンター」と「リヨン伝説」と「妖怪ハンター」がごっちゃになってややこしい。美少女が薄い衣装で剣を振り回すアニメやゲームって結構多いはず。他にもあったかもしれない。
いのまたむつみ先生キャラを描くのは、分かる範囲ではたぶん初。目をまんまるに描くのが特徴かと。
5月2日のお題「鉛筆」
Re:#4:轟一番 (とどろけ!一番/1980/漫画)
四菱ハイユニ
日付:2024年5月2日 [126] 制作時間:47分 (12)
再提出理由:版権キャラクターを描いていなかったため
番号間違い。前回本当に「四菱ハイユニ」を思い出せなかったのか、意図的にアナログ取り込みを試したかったのかどっちだったんだろう?
コロコロの漫画は作者・テーマが違ってもなんとなく雰囲気が似てしまう。まあ雰囲気にも流行りというものがあるんだろうと思う。
5月4日のお題「緑」
Re:#5:ハルク (インクレディブル・ハルク/1962/アメコミ)
日付:2024年5月4日 [128] 制作時間:50分 (14)
再提出理由:前回の出来に満足できていなかったため
またソラで描いたら全然勝手な絵になってしまった。ハルクっぽくないんだなあ~
5月分の再提出案件はこれで終了です。次回は6月に2枚あります。
6月11日のお題「傘」
Re:#6:天野あい (電影少女/1992/OVA)
日曜日は 一人の日
日付:2024年6月11日 [206] 制作時間:120分 (20)
再提出理由:前回トレスしていたため・出題当日に提出しなかったため
前回トレスに走ってしまったのは、画像取り込み機能のテストというのもあったかもしれないが、単純に欲張りすぎて描き方が思いつかなかったということだろう。OVAのOPのこのサビ直前のシーンは好きなので、動き(あいちゃんの走り)・映り込み・波紋・「傘」全体の要素を全部入れて一枚絵にできないか?とか思ったに違いない。今考えてもそれを模写でない絵で、スマホ指描きするのはちょっと無理がある。
今回の描き直しではちゃんと課題を取捨選択をした。描きたかったのはあいちゃんの顔を当時風にそれっぽく描くこと。シンプルイズベストである。そう何度も描き損じはできない。顔がハッキリわかるくらいの大きさで描くのだけど、それでもこのシーンは捨てきれなくて、1:03の部分を右側から見たようにもじった絵にした。線画自体は原作寄せである。
あいちゃんの髪色は原作では黄色っぽい色(黄緑など)に塗られていることが多いが、OVAではグレーっぽいブラウンという意外な色に指定されていたのでちょっとびっくりしたのを覚えている。CVは林原めぐみさんで、この髪色で名前が「あい」なので灰原哀が連想できてしまう。奇遇。
キャラクターデザインは「赤い光弾ジリオン」の後藤隆幸さん。主題歌「うれし涙」は桂先生がファンだったのりピー。楽曲が好きでサントラは随分聞いた。桂先生の歌声も聴ける。
2ndサントラの構成を見ると分かるが、電影少女のキーアイテムのひとつは「固定電話」である。今のようにスマホがあって、インターネットに常時接続されている時代にはもう同じような表現は難しいだろう。
電影少女のころの桂先生の絵は転換期で、それ以前とは結構違う。まず目が小さい。それでいて頭は大きめで絶妙な頭身になっている。「リアル寄りだが漫画的な美少女絵」という当時の桂先生の回答。決定的に変わったのは鼻の描き方。あいちゃんは鼻ぺちゃなのでわかりにくいが、もえみちゃんが一応標準形なのでウイングマンのころの描き方と比べてみるとわかりやすい。鼻は難しくて、鼻の穴を馬鹿正直に線で描くとブチャイクに見えるので、どう処理するかは考えどころ。後年、鼻の穴を描いてもかわいいという手法に発展していく。
今でも自分が実写から絵を起こすとこういう感じになってしまう。やっぱり原点はここにある。
奇しくも次回の描き直し案件はウイングマンのあおいさんである。違いが出せるといいなと思っている。再現が難しい80年代。
ずいぶん昔に描いた拙作落書きでの歴代ビデオガール。上から「桃乃恋」「天野あい」一番下は読み切り版「ビデオガール」の「はるの」さん。今だったらスピンオフドラマ化されたので「神尾まい」も入るのかなあ。小説オリジナルの「影取ゆう」「香山ゆめ」、ゲームオリジナルの「るん」とかもいる。
6月14日のお題「青髪」
Re:#7:夢あおい (ウイングマン/1983/漫画)
じゃあね ケン坊…
日付:2024年6月14日 [209] 制作時間:84分 (26)
再提出理由:前回スマホ指描きしていなかったため
もとのまとめにも追記したのだが、描き直しにあたって、よーっく確認してみると前回はスマホ指描きですらなかったことに気が付いた。この線はSketchドローWeb版である。ペンタブ使っててこんなだったのか…。まあまだ始めて7枚目だったし…。
今回の課題は宣言どおり、80年代風の絵であおいさんを再現して、前回の残念な絵を描き直す!である。いつもの描き直し案件同様、前回の絵は踏襲しつつ、原作の最終回のシーンから描くことにした。電柱とあおいさん。ファンならわかるモチーフである。何の変哲もない立ち絵だけど、いーのいーの。
実はあおいさんの顔は難しい。大まかに前期(リメル編)と後期(ライエル編)の2タイプがあって結構違いがある。今回は最終回のシーンなので後期のしかも最終盤の絵になる。
最近、ピクスケに投稿せずにPNGにエクスポートする方法を見つけたので、今回はこれを使って制作過程を紹介したい。
いつもまず大まかに下書きして左側画像のようにアタリをとる。この工程は自力で描いているので模写じゃないことはお分かりかと思う。いちおう手癖であおいさんっぽく描いているつもりだが全然別人で自分の絵になってしまっている。あんまりネタ元に似てないね~という回はだいたいこのまま最後まで行ってしまった回なのだ。
今回は線を入れる前に画像検索などで詳細を確認する。そして[範囲選択]と[移動]を駆使して顔パーツの位置調整をしたのが右側画像。この頃の桂先生絵は目と口の位置が中央に寄っていていて頭は大き目、小顔であることがわかる。この解析・再現の工程はどの作品でやっても面白いし、ためになる。自分の絵がどういう方向性で変化して現在に至ったのかもよくわかる。
それっぽく描けたとおもったらレイヤーを重ねて線を入れていく。桂先生絵はあごの「くびれ」た線が有名だが、あおいさんは比較的面長なのでそこまででもない。線入れで修正する。さらに本当に微妙なつり目の三白眼。そして80年代風の鼻の描き方は鼻筋を引いたら下に三角を描く。すぐ下に口。これに比べると最近の自分は鼻の下を長く描くのが好きなようだ。
最後に衣装などの詳細を描き込む。こういうのはよく確認しないといくらファンでも絶対間違う。手袋が左右で違うとか、右腕にマフラー(?)がつながっているとか、パンツのウエストラインが実は斜めになっているとか…、ほぼ覚えてない。納得いくところまで描き込んだら線入れは終了。色塗りに進んでいく。
でもでも。描いてから原作と比べてみるとやっぱり完全には似ないわけですよ。模写ならともかく。なんだろうな~終盤の髪型感が難しい。まあ前回の絵を払拭するという目的は果たせたかなとは思います。
アニメ版は前半絵ベースだけど、やっぱり原作とは違います。
次の描き直し案件は7月の3枚です。(予定)
7月3日のお題「ソフトクリーム」
Re:#8:ニックン、セイチャン (日世イメージキャラクター/1951/マスコットキャラクター)
これで連続投稿はおしまいです
ありがとうございました
日付:2024年7月3日 [228] 制作時間:87分 (14)
再提出理由:版権キャラクターを描いていなかったため
最初はもっとイメージどおり巨大なソフトクリームを抱えている立ち絵を考えていたけど、全然面白くないので、前回描いた絵を踏襲することにした。結果ボツ下書きのロスタイムが30分くらい。
最初はいつもの版権キャラどおり、元に似せる方向性だったのだが、これも面白くないので、自分の絵で描いてみる方向に変えた。
小さい子供はお題絵でも何人も描いてはきた。ニックン、セイチャンは公式設定では5歳。5歳感出せただろうか?
7月9日のお題「泣く」
Re:#14:堀口元気 (がんばれ元気/1976/漫画)
とうさんのみち キラキラのみち
日付:2024年7月9日 [2] 制作時間:69分 (12)
再提出理由:版権キャラクターを描いていなかったため・出題当日に提出しなかったため
正確には、昨年までのお題は「泣き顔」で、今回から「泣く」である。まあどちらにせよ、7/9「泣く日」にちなんだものなので同一視することにした。サーシャを描くといいつつ結局描かない。
キャンディはさておき、自身の描く「泣き顔」の原点がどこにあるかと考えると、それは間違いなく小山ゆう先生の絵だと思う。
小山ゆう先生作品は「お〜い!竜馬」「あずみ」が有名であるが、世代的には「がんばれ元気」「スプリンター」あたりを読んでいた。よく言うのは「あしたのジョー」ではなく「がんばれ元気」を読んでいたということで、他でいうと「スラムダンク」ではなく「DEAR BOYS」を読んでた感覚に近しい。まあ年代的理由もあるとは思う。クロスカウンターじゃなくてアッパーストレートなのよ。
小山ゆう先生の「泣き顔」はもう極端といっていいほどの眉毛や目尻の下がりであったり、鼻水だったり、とにかくここまでぐしゃぐしゃに崩していいんだ、という表現方法につきる。逆にアニメでここまでやるのは難しい(今はできるかもしれないが)。「泣く」レベルにもよるんだけど、ちょろっと涙を描いたらいいんじゃね?くらいな感じで、ほろりと「泣く」絵を描く人が多い気はする。この元気くんで大泣きの一歩手前くらいかな?
そういうわけで、今回は漫画描きのズルさ発揮の回である。最近線画の描き込みにちょっと凝っていることもあって、線画8割、塗り2割といったところである。なんなら塗らなくてもいいレベルまで描いたつもり。ガラスの仮面では封印した漫符も気兼ねなく使った。
そして、7/12のお題が昨年同様「めんだこ」であることが決まってしまった。ホントに泣きたい気分だわ。そんな版権ネタあるわけない。
7月19日のお題「Tシャツ」
Re:#23:ブレンダ・ウォルシュ(シャナン・ドハーティー) (ビバリーヒルズ高校白書(Beverly Hills, 90210)/1990/TVドラマ)
RIP
日付:2024年7月19日 [x] 制作時間:81分 (13)
再提出理由:版権キャラクターを描いていなかったため
「Tシャツ」に対してこのネタを描くことは先週くらいに決めていて、色々準備をしていた矢先にまさかの訃報に接することになった。
最初はケリー・ドナも描くつもりだったけど、ブレンダのみの意匠に変更。
なんだか最近、懐かしいものを思い出してそれに意識を向けていると、関連して何かが起こることが多い。悲しいことでなければいいんだけど。
近しい世代の人がどんどん先に逝ってしまう。寂しい。
総括 (10/10)
8/16のお題だった「弓」がなくなったため、再提出案件は最終的に10枚で完了になりました。(番外で描き直したりしましたけどね)
再提出案件は「マイルール違反の是正」というのが主旨ですが、以前の自分の絵と比較できる機会という側面ももっているので、自身の進歩を確認しながら楽しく課題をこなせたと思っています。
ありがとうございました。