これはキーボード #1 Advent Calendar 2023 12/17の記事です。
はじめに
Corne Keyboard (https://github.com/foostan/crkbd) を公開したのが2018年の5月頃でおおよそ5年半ほど前でした。当時はHelix (https://github.com/MakotoKurauchi/helix) が販売され、そのデザインの美しさとオープンソースとしてデータを公開していることに衝撃を受けました。Corneはその衝撃の勢いで設計したことをよく覚えています。スターの数もおかげさまで年々増えていまして先日4kを超えました。このプロジェクトが想像以上に長く続き、多くの方々に支持されていることに対して、深く感謝をしています。またこのキーボードに興味を持ち、組み立て、新しいデザインを生み出してもらえることは作者として嬉しい限りです。
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ref: https://star-history.com/#foostan/crkbd&Date
各バージョンの振り返り
現在のバージョンはv3なのでリリース後に2回大きな変更をしています。
v2: ソケット対応によるキースイッチ交換の容易化
v3: リバーシブルの廃止やLEDのSK6812MINI-Eへの変更など実装の容易化やキースイッチを南向きにするなどの一般準拠など
またCorne Cherryの他にCorne ChocolateやLiteなどのバリエーション違いも展開しています。ただChocolateはv3を出していないなど、バリエーションによって更新がまちまちです。
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あたらしいバージョンを考える
v4についてはほぼ完成していて変更点などはこちらのPRにまとめたのでまずはこちらを御覧ください。https://github.com/foostan/crkbd/pull/208
Corne v3をリリース後、何度もあたらしいバージョンは考えていましたが、Corneliusを作るなどPCB設計だけでなくケースも含めた全体設計について興味を持って取り組んでいました。なのでv4についてはPCBよりも先にケースの設計から始めました。
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最初はハイエンドなケースを中心に考えていましたが、データとして公開するケースは安価に作れるものにしようと思い、よりシンプルなデザインに変化していきました。現時点での最終形はPRにあるとおり以下のものです。
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なおケースについては公開用と販売用でデザインが異なっています。販売用は良いものが提供できるように計画していますのでお楽しみください。
おわりに
コロナ禍で生活がガラッと変わり、その影響かキーボードの設計のモチベーションもすっかり下がってしまっている時期がありました。ただ今年はキー部や天キーなどリアルなイベントが復活してきて界隈が活気づき、私のモチベーションも高まっていきました。やはりリアルなイベントで実際にキーボードに触ったり作者と直接話すのは良い刺激になりますね。来年はキーケットなど新しいイベントも開催されます。今後もますますキーボード界隈が賑わってくれると嬉しいですね。