本当に恥ずかしい話だが、わたしは大の負けず嫌いである。
負けず嫌いというか、プライドが謎に高すぎるのだろうか。それとも嫉妬深いのだろうか。そのくせ努力が嫌いで自分に甘すぎるタチなので、勝手に自分に期待して勝手に絶望してを繰り返し、結果うすっぺらなプライドはあるくせに自己肯定感は激低という歪んだ人間になってしまった。
妊娠~育休の間も、リア友が創作でバズってはくやしがり、同年代と思しき作家が本を上梓してはうらやましがり、何かできることはないかと公募ガイドを眺めるだけ眺めて、まあ今は命を生かせることが最優先だし…と結局何も書かずというか完成させず、ここまで来てしまった。愚かにも程がある。
努力は才能とはよく言ったもので、わたしは本当にそれができない。人生で努力したものが本当に数えるほどしかない。受験も就活も適当に済ませたし、婚活もしていない。途中でめんどくさくなって勝手に諦めてしまうのだから、ライバルがいたらこんな都合のいい人間もいないと思うだろう。本気出していないだけと言えばそれだけだが、本気を出せないのはそれが本気だからと気づくまで長いことかかってしまった。
ここまで書いていて思ったが、これは逆に自己肯定感が低すぎるのが問題なのではないか。自分のために頑張れないのは、自分という存在がどうでもいいと思っているからだろうか。現にわたしは料理が好きだが、仮に独りで食事をするなら、凝ったものを作るよりもとりあえずお腹を満たせたらコンビニでもファストフードでもなんでもいいので。
閑話休題。さて、そんな歪みまくったわたしだが、ついに努力しなければならない場面に至ってしまった。育休から復帰してはや一ヶ月、仕事は好きだが帰宅時間が遅いのが現職の難点だ。保育園に通っている今はいいのだろうが、いずれ小学校に入ることを見据えると、在宅の方が圧倒的に都合がいい。高校生の頃から憧れていた現職をかるく捨てられるくらいには、子の存在はわたしにとって大きすぎた。しかしいい歳にもなって、努力のしかたがわからない。やりかたというよりは、きたる就活に対するメンタルのもちかた、ひいては忍耐のしかたがわからないのだ。
とは言っても背に腹は代えられない。これは決意表明である。努力の仕方がわからなさすぎて、自分で自分の尻に火をつける作戦である。何度目かもわからないが、こんどこそなんとか理想の仕事へ転職したい。子だけではなく自分も愛せるようになりたい。これがわたしの今年の目標。どうぞご指導ご鞭撻のほど。