2023年が終わる。
昨年のいまごろにライティングアシスタントのXarisをリリースしたので、ちょうど1年が経ったことになる。あっという間だった。
カリスの原点は、自分が8年前にハヤカワSFコンテストに投稿した「カリス・イン・ポストワールド」という小説だ。
AIがあらゆる芸術の可能性を予測する未来を描いた作品で、その未来は今まさに、ChatGPTやStable Diffusionによって実現されようとしている。
が。自分はそのような未来が美しいとはまったく思わない。
人の想像力や創造の源泉がAIによって奪われてしまう未来は、端的に言ってディストピアだと思っている。Xarisはそんな未来へのささやかな抵抗として生まれたサービスだ。
AIが人の作業を奪うのではなく。AIが人の可能性が広げるような未来を、来年も変わらず創っていきたいなと思っている。
また個人の目標として、2024年から小説の執筆を再開するつもりだ。
物語は、時代の流れの中で「人としての生き方」という根っこを見失わないために存在するのだと思っている。
技術は生活を変える。価値観や、幸福の形も。
その中で変わらず残るものとは何だろう、というのを、書きながら見つけていけたらいいなぁと思う。
歩みは遅くとも、コツコツと丁寧に。
来年もがんばります。