今日息子に娘の病気のことを話した。
治らないこと
いつ帰れるか、そもそも帰れるのか分からないこと
家族揃って会えるのは病院だけだということ
お母さんは付き添いをするから基本的に家にいないこと
娘を少しでも元気にするために先生たちがとても頑張っていること
娘も痛い検査を頑張っていること
噛み砕いて説明した。
小2だからある程度は理解できる。
だからこそ、これから自分がおかれる状況を悟ったのだろう。
テーブルに伏せて「もう無理だよ…」と泣き出した。
分かってる。きっと誰よりも色んなことを我慢してると思う。
帰ったらいるはずのお母さんはいなくて。
だから祖父母宅で毎日お父さんを待って。
待ち侘びた妹はずっと病院にいて中々会えなくて。
「お母さんに会いたい」
「お母さんのご飯が食べたい」
「家族みんなで過ごしたい」
そんな簡単な願いさえ叶わなくて。
ごめんね、って謝るしかできなかった。
きっと受け入れるのに時間はかかると思った。
だけどやはり、息子は賢く優しい子だと思う。
「学校の先生に、妹が治らない病気なことを話してもいい?それとも今までみたいに理由が分からないから入院してるのままのほうがいい?」って訊ねたら「治らない病気って言ってもいいよ」って言ってくれた。
そのことを話せばあなたが誰かに「可哀想」って言われるかもしれないことも伝えたけど「いいよ」って。
「誰かにそのことで嫌なことを言われたらすぐに教えてね。このことであなたが嫌な思いをする必要はないからね。我慢しちゃダメだよ」って伝えたら分かったと。
瞳は不安げに揺れてたけど、少しずつ受容していこうとしてるのが見て取れた。
お父さんもお母さんも、いつか家族四人で家に帰ることを信じてるから。
あなた一人だけが頑張ってるんじゃない。
お父さんも
お母さんも
娘も
先生たちも
みんな頑張ってくれてるから
少しずつでいいから、前を向いて歩いていこうね。