単純に「どっちでも良いですよ。」とだけ言うのであれば大きな問題はないが、前置きや後付けがついてくると厄介になる。
たとえば「私はAがいいと思いますが、どっちでも良いですよ。」というと相手に呪いをかけられる。これはつまるところ「私は私の気持ちを表明しましたので、それを考慮してあなたが意思決定して責任をとりなさい。」というプレッシャーを相手にかけることができる。
さらにこれを言っておけば後から「ほら、Aの方が良かったじゃん」と(どっちでも良いと言ったことをなかったことにして)優位に立つことができる。あくまでも意思決定と責任は「どっちでも良い」と言われた側にあるので、負け知らずの最強の手となる。
ここらへんのコミュニケーションが上手い人は「なんかいろいろ言ったけどほぼ同じだわ!忘れて!どっちでも良い!」とお気持ちをなるべくリセットしてから相手に渡したり、「Aがいいと思います。なぜなら〜」と議論をするように心がけている。
ぼんやりしてるとやりがちなので、なるべく色を付けずに「どっちでも良い」と言うか、「自分はAがいいと思います」としっかり表明していきたい。