テキストコミュニーケーションが得意と言うが実は下手な人

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対面・通話・テキストチャットの優劣についてはここでは言及しない。それぞれに得意領域があるので、用途に合わせて使い分けるのが良い。

テキストチャットが得意だという人がいる。MMOやゲームでPCに馴染んだり、XなどのSNSなどを長く使ってきたりと、要因は様々あるが当人はそう考えている人はよく見るだろう。

しかし、よくよく様子を見てみると、テキストコミュニケーションが得意なのではなく「自分の言いたいことを、誰にもさえぎられずにぶん投げられる」からテキストコミュニーケーションを得意だと思い込んでいる人がそこそこいる。

実際のところ、テキストコミュニケーションは非常に難しい。顔が見えない相手の状態を想像しながら、さまざまな配慮をこめた文章を作り上げないといけない。「冷たく感じるかも」「圧が強そう」「こちらの都合だけ書いてる」「事実だけ述べてもどうしたら良いか分からなさそう」などなど、多面的に想像を膨らませて文章を書かなければ「お前の感情も都合も知らんけど、俺の言いたいことはこれだ!くらえ!」というテキスト暴力を繰り出すだけの人間になる。

当然ながらこれはコミュニケーションではない。一方的な叩きつけだ。

一昔前では会議で延々と話し続ける偉い人が煙たがられていただろうが、現代では長々としたテキストを垂れ流す人がいる。根本的な部分では同じことをしていることに、気づいていない人は多い。

結局のところ、対面・通話・テキストのどのツールを使ったとて、相手に人間である以上、コミュニケーションの難しさは残り続ける。用途に合わせてどのツールでもある程度の疎通が取れるコミュニケーション能力を伸ばしていきたい。