今やっていることは虚像

frutaverano
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ひとは虚像に虚像を重ねて生きている。

「しないといけない」は、数秒後に死なない限り、「しないといけない」ことではない。

ある日の平日の夕方、夫がわたしに言った。

「その仕事しないと、この世は終わるの?」

答えは明確だ。わたしの仕事なんかで世界は終わったりしないし、会社さえも潰れない。

ある程度歳をとると、過去でしか自分を語ることができなくなってしまう。「わたしは映画宣伝を1年半、通訳を5年、UXライターを3年やっています!」そんなことはどうでもいい。

どうせなら、未来のことや、実現したいこと、やってみたいことを、自分として語っていきたい。未来のことを語る時、世の中はロジックであること、言語化されていることを求めてくる。未来のことは不確実で、なんとなく賭けたいということなのに、無理やり言語化して、理路整然と語らないと相手にしてくれない。

未来にこんなことをしてみたい、というアイデアだけ持ち寄って、人々ができるできない、スキルのあるなしに関わらず、やってみようと化学反応を起こせるようなコミュニティ。そんな空間があってもいいかなと、退院したら、いろいろフラフラと出歩いてみることにしよう。

@frutaverano
SaaSでUXライターやっています。スペイン語と日本語の通訳 / ベジタリアン / 片目盲 / イラスト