休めと言われても、もう休めない

frutaverano
·

11月から12月2週目、4月の1週間と数日、仕事を休むことになった。目が失明したからだ。

「休め」「目に悪いから働かないで」と言われ、なんとなくデジタルデバイスを触らないように生きていた1週間。だんだん目も慣れてきて、スマホやタブレットを触っても、疲れは感じないので、11月4週目にはパソコンを開けた。

100%フル稼働している時は、いかに自分の創作時間を作れるかが勝負。キャリアとは別に、時間を捻出して、限られた時間で作り出す喜びはたまらない。なぜなら、キャリアも着実に歩んでいるし、社会に切り離されていないから。キャリアに悩むことはあるけど、創作の時間さえあれば、自分の居場所を見つけることができる。自分の居場所があることが、心の拠り所になる。

・・・

今仕事は休んでいる。社会と切り離されている感覚。でもあと数日か経つと、社会に戻る。戻る場所はある。幸いなことだ。

しかし、休んでいても、仕事のSlackやNotionなどの通知に目が入ってしまい、とにかく休んでいる間もキャッチアップに努めようとする。なぜなら、空白の期間が怖いから。「知らない」という状態を保ったまま生きていくには困難になってしまったようだ。どうせ、わたしは社会と繋がって生きているから、完全に断ち切るということは不可能なようだ。

・・・

「目を完全に回復させるまでしっかり休んで」

わかっているけど、できない生き方を選んでしまった。FOMO(取り残されてしまうことへの不安)という状態はストレスがかかるので、できるだけ避けたいけど、こうした仕事のキャッチアップは脳に養分になる。ただ付き纏うのは、キャッチアップした先で何もできないという状態。

結局行き着いたことは、創作し続けることだと感じた。誰にも迷惑をかけない。誰かのことを考えて働くことはない。誰かを傷つけることはない。

怖いことは、社会との繋がりがなくなってしまうこと。だから、繋がりを作る何かを作り続ければいいんだという発想。自分の思考や想像力を外に出すことで、自己と他の境目が埋められる気がする。

こうして日記を書いたり、イラストをクロッキー帳に描き続ける。思えば小さい頃から同じように発散をしていた。

まだ、FOMO状態からは抜け出せない。自己創作が解決策になったとも思えない。外圧と内圧をうまく消化できる点を見つけて、共存するしかなさそう。今の答えはこれしかない。

とにかく、誰に何を言われようと、休めないものは休めない。医者に言われたらしっかり休むけどね。

@frutaverano
SaaSでUXライターやっています。スペイン語と日本語の通訳 / ベジタリアン / 片目盲 / イラスト