なにかが生まれました

紅海
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公開:2023/11/23

なにか。

ということで、思い付きで突貫ぬいぐるみ作りに勤しんでいたわけですが。

なんというか、勢いで(型紙準備とか全部すっ飛ばして)やる方が、自分に合っている気がしてきました。

私、完璧主義癖があって、失敗しないように準備をしっかりやらなきゃいけない、あれもやらなきゃこれもチェックしなきゃとなりがちなのです。そうなると準備の段階(材料を買いそろえたり作り方を調べたりしている段階)でめんどくさくなったり熱が冷めたりして、実際に作業に入るところまでいかないことが多いのです。特に、材料が必要だったり手順が多かったりするものは。

ぬいぐるみ作りなんてその最たるもので、型紙準備から材料購入、型紙を切って厚紙に貼ったり布に写して切ったりと、準備することが多い。実際に縫い始めるよりも、準備の方が圧倒的に大変だしめんどくさい。(個人の感想です) そうなると、材料の生地を買ってきたくらいで熱が冷めて(言ってしまえばやりきった気になって)制作までいかない。そんなことが何度もありました。(そして積まれる材料たち……)

今回は「なにか(物理で)作りたい!」という勢いのまま、布に直接頭の形を描いてざくざく切って、同じような形をもう一つ切って、適当に縫う、というところまでほぼ無計画で進めました。

そうするととりあえず頭は出来上がり、そのまま適当に顔を刺繍し、適当に綴じ合わせて生首の完成。よし満足。

それを子供が見て一通りキャッキャしたあと、「体は?」と。しょうがないのでこれまた適当に(形を描くことすらせずに)布を切って縫い合わせて形を整えて、体の完成。すると今度は「手は?」「足は?」

そうしてあら不思議、生首だった「なにか」に体や手足が付き、写真の姿に相成ったのでした。我ながら、適当にも程がある。

でも、適当に、失敗してもいいやと作り始めたからこそ完成に至ったわけで、これを今まで通りに「準備してから」始めていたら、きっと途中でやめていたのでしょう。

それに、ぬいぐるみってもっときちんと形を考えておかないとうまくいかないと思っていたのですが、意外とそうでもないですね。毛足が長いから縫い目が目立たないし、形がいびつでも後から修正できるし。フェルトとかの毛足の短い生地だとこうもいかないのでしょうけど。

「やった(Done)は完璧より良い」みたいな言葉があるらしいですが、まさにそれ。マンガの世界でも、下手でもいいから1本描き上げないと上達しない、みたいな話も聞きますね。とにかく下手だろうと失敗だろうと、やってみなければ始まらないし上達もしない。なるほど、こういうことか。

ファー生地割と高いので躊躇してた面もあったのですが、今回使ったのは100均(ダイソー)の生地。端の方の毛はガンガン抜けるけど、手触りも悪くないし、何より失敗が怖くないお値段。お試し練習にはもってこいですね。ありがたい。

気が向いたらまたなにかが増えるかもしれません。気が向いたら。

ちなみに顔の刺繍を苦労してやり終えてから、昔買った目玉ボタンの存在を思い出しました。そういえばあったわ、編みぐるみ用に買ったやつが。

それと、ところでこれ、くま……なんですかね?

@fsfant
創作とか日記とか雑記とか。気が向いたら書きます。