今週も休日出勤の夫を見送ってから、もう何にも追われたくない…と幸せな二度目を貪ってから起床。薄氷を踏むような日程だが休日出勤はしない。自分ひとり我慢や努力をしても、他人の段取り不足や中途半端な仕事に吸収されるだけ、という思いをたくさんしてきて、もう差し出したくなくなってしまったから。
溜め込んでしまった洗濯物をやっつけて、冷凍庫に残っていたホットケーキを食べる。冷凍室の底から作り置きのミートソースが出てきた。それに気づかず、先日別途作り置きのミートソースを作って冷凍してあったものだから、がっくり…。ラザニアでも作るか…。
どこに行く予定もないがゆっくり自分の心行くまでスキンケアと化粧をして、マニキュアを塗り、服を選び、ぶらぶらと西荻窪の雑貨屋さんに行く。廣田哲哉さんの展示を観に行き、結局別のブローチを買った。ビーズでできたコアラのブローチで、耳毛のところだけがもふもふなのが良かった。カルディでラザニア生地とサムギョプサルの素を買う。西荻窪は行列おしゃ飯屋が点在していたが、どれも気分が乗らず、吉祥寺まで一駅歩いてみることにする。よく晴れて空の青さが目にしみる。途中から線路高架下を歩いていく不思議な道になった。20分ほどで吉祥寺に着き、成城石井で餃子の皮と全粒粉のパンとサーモンと玉ねぎのマリネを買う。家でご飯にする事にする。平日の反動だろうか、家に帰りたくて仕方ない…。そしてやっぱり料理がしたい。
家でパンをあたためてマリネを盛り、「不謹慎にもほどがある!」をTVerで観ながら遅い昼食。これ、楽しんで観ていいのか?と思ってちょっとヒヤヒヤしてしまうところがもう令和。クドカンも危ういところを攻めるなあ。あんまり気にしないタイプのマジョリティが「やっぱり昭和サイコ~~」って言い散らかしそうな第一話だった。
昔、職場で私からある人に、「お願いしたことはきちんと完了までやってほしいし、できないことは期限前に連絡してもらわないと困る。それは仕事をするうえでの常識だし、あなたはこれまでに何度も同じことをしているから、今の所あなたを信用して仕事を任せられない。改善してほしい」と言ったら、パワハラ通報窓口に駆け込まれた経験がある。その人はいわゆる性的マイノリティであることを公表していたが、そのせいで(私に)目をつけられ不当に強く当たられて大変怖い思いをした、これは職場における差別だ、という事だった。性別や性自認の話は一言もしなかったが、「セクマイだから目をつけられた」と言われたら、そういうことはないです、という平行線の反論しかしようがない。私の方に聞き取りに来た人事の方々と皆で頭の上に「?」マークをいっぱい飛ばしながら事実確認をした。何が「不当」で、何が「強く当たる」なんだろう。こっちだって不当に強く当たられてると感じてるよ、と言いたかったけど、飲み込んだ。その人はハラスメント通報のターゲットを次々に変えるタイプだったので、しばらくして取り下げて「やる」という事になったらしく、私に実際のお咎めはなかった。その時の徒労感を思い出した。自分の課題から目をそらすために、「ハラスメント」という問題を持ち出しているように見える人たち、最後どういう場所にたどり着くんだろうか。
私の推しが最近やった仕事(YouTubeのショート動画のBGM製作)を延々とリピート再生しながら、寒い台所に立って餃子のたねを練り、包んで、焼いた。餃子は手数のかかる料理だ。冬には向かない。Xでバズっていた成城石井の餃子の皮はものすごく食べ応えのある分厚いタイプで、私は米を抜いた。夫が銭湯に誘ってくれたのでいつもの銭湯で思い切り長風呂をした。1日24時間しかないのに、そのうち1時間を風呂に入るという贅沢にあてた。