先日、ある先輩社員にキャリア面談をしてもらった。そのときの話で特に印象深かったのは、技術の学び方についてだった。
それは「流行りそうな技術が出てきたら、その源流となる技術を先に勉強した方がいい」というものだった。まずは根底に流れる通念を理解して、新しい技術はその応用で理解していくと良いらしい。確かに、納得のいく説明だった。思えば、私も似たような経験がいくつかある。
業務でオブジェクト指向のローコード開発ツールを使っていたおかげで、他分野のソフトウェアを触るときに「オブジェクト指向的に考えると、この設定はココで変更できるだろう」みたいな勘が鋭くなった気もする。
それから、DBやSQLを基礎から学び直した後に、Elasticsearchのインデックスや検索クエリの仕組みを学んだらスッと理解できた経験もある。
エンジニアを続けていくためには、技術をキャッチアップする短期的な戦略だけでなく、応用力を高めていく長期的な戦略も必要なのだなと感じた。
そして、その応用力というのは、様々な経験や認知を複合して思考実験することで鍛えられていき、それがエンジニアとしての「勘」の鋭さに繋がっていくのだろうな、という学びも得られた。いい話を聞けて良かった。