上司に何度も進言して、何度も断られて、しぶしぶ従って事を運んでいたら、案の定上司の方針が間違っていて、俺がしこたま怒られた。
どうするのが正解だったのだろうとか、俺が上司の立場ならこんな事にはならなかったのにだとか、色々と考えて込んでしまって、今日は他の仕事が手につかなかった。
あるべき姿が見えていたのに、そこに至るための努力を怠った。怠った結果、全部自分に返ってきた。そういうことなのかもしれない。
思うに、「誰か頼りになる聡明な人物に頼って、一緒に説得する」が今回の正解だったのだろう。1人ではどうしようもなくて諦めた、それが不味かった。俺は、「政治」をすべきだった。虎の威を借る狐になって意見を通すべきだった。
世の中には、どんなに正論を並べても倒せない化け物がわんさかいて、そういう人達に立ち向かうための武器が「政治」なのかもしれない。今回の出来事でかなり気が滅入ってしまったが、相応の学びはあったのかもしれない。