案外、「こうなりたい」という憧れよりも「こうはなりたくない」という呆れや苛立ちがモチベーションになったりする。
それは歳上と接する時に顕著に現れて、自分より長く生きててこれかよとか、この悪習は俺の代で断ち切ってやるとか。
そしてそれは、将来のいつかの自分に突き刺さる。そう遠くない未来にしっぺ返しを食らうのは目に見えてる。
それでも俺は、他者への失望を自らの決意の糧にする。仕返しを恐れて躊躇するのはなんかダサいし、それは優しさではなく甘さだ。もし過去の自分が刺しに来たら、そのときはボコボコにする。