「そうだ図書館へ行こう」と思い立ち、夫に息子を預けてひとり図書館へ。
家から町の図書館まで徒歩約10分。家から歩いて行ける距離に図書館があるというのは、私にとってかなり重要なポイントだ。前に住んでいた町では図書館まで家から車で40分くらいかかっていたから、引っ越して気楽に通えるようになったときは本当にうれしかった。
図書館の何がそんなに好きなのかというと、本や読書が好きなのは大前提として、いろいろな世界への扉がこれでもかというくらいにたくさんある場所だからだと思う。
小説だったら物語の世界。学術書だったら専門的な知識が詰まった世界。エッセイだったら著者の暮らしや頭の中の世界。それぞれ本というかたちの中にさまざな世界が広がっていて、たくさんの本を前に「今回はどの世界へ行こう?」と選ぶのが本当に楽しいのだ。新しい"何か"に出会える予感がするし、その出会いが自分にどんな影響を与えるのかと思うとワクワクする。
そんなわけで、図書館へ行くといつもつい本を借りすぎてしまう。今日も気になっていた小説を2冊借りるはずが、気づいたら9冊も手にしていた。
読みたい気持ちはわかる。でも、9冊を携えて歩く帰路はさすがにちょっと重かった。