仕事を辞めてはや5ヵ月が経とうとしている。前に勤めていたのは地方の小さな印刷会社。そこの出版部門でライター兼編集者として働いていた。辞めた理由はいろいろあるけれど、仕事自体が嫌になったわけではなくて。ただ、書く仕事をメインで続けていくのは難しいなというのが、前職の経験を通してわかった。
取材は好きだ。いろいろな場所へ行って、いろいろな人に出会い、新しい価値観や物事と出合う。興味の幅がぐんと広がって、とても楽しかった。でも、書いて書いて書きまくることはもうしたくない。今後はライターという関わり方以外で取材をしたり、本や何かを作っていきたいというのが今の思いだ。
そんな私が今、やってみたいなと考えているのが校正の仕事。同じ業界ということもあって前から知っていたけど、興味を持ったのは1年前。校正者の大西寿男さんをとりあげたテレビ番組を観てからだ。
今は校正・校閲にまつわる本を読んだり、実際に現役でお仕事をやられている方のSNSを見たりと下調べをしているところ。数年前に放送した校正者が主人公のドラマも観始めた。
30歳を目前にほとんど未経験の分野に飛び込もうとするのは、甘く考えている部分もあるかもしれない。でもなんでもやらなくちゃ始まらないから。
それに、なんだかワクワクする自分もいる。