いつものように息子をチャイルドシートに乗せて、さあ買い物行くぞ〜!と近所のスーパーマーケットへ車を走らせた昼下がり。
赤信号でとまってぼーっとしていたときに、ふと考えたことがある。
車の後ろにつける「BABY IN THE CAR」の印。子どもを産むまではそれをなぜつけるのか、その理由がいまいちピンときていなかったけれど、今ならわかる。
いくらチャイルドシートに乗せているとはいえ、急に曲がったり道が悪かったりすると結構揺れる。そういうときはできるだけ衝撃を与えないようにとスピードを落とす。だから「BABY IN THE CAR」は「小さい子どもが乗っているので、スピードが遅いかもしれません」というメッセージ代わりになる。
それに、これは私だけかもしれないけれど車をとめて子どもをおろすとき、隣の車と距離が近いとおろしにくいことがある。だから駐車場が広い場合はなるべく空いている場所を選ぶようにするし、逆に「BABY IN THE CAR」を見かけたときは、その車の隣になるべくとめないようにしたり、詰めすぎないようにしている。
そういったことが、子どもを産むまではわからなかった。
自分がその立場になることで初めてわかったこと。そういうことはきっとほかにもたくさんある。でも、どうせなら当事者でなくてもその立場に立って物事を考えられる人になりたい。