2024年1月19日(金曜)の日記
我妻俊樹・平岡直子『起きられない朝のための短歌入門』を読んでいる。読みながら、今までにない密度で短歌が湧いてくる。こんなことってあるんですね。
朝、通勤しながらいくつか短歌の苗というか短歌になる前の石ころみたいなものがゴロッとできて、それを「シカノート」というアプリにメモする。それで、仕事してる最中も頭の中で言葉をコロコロ転がして、少しずつ推敲していく。
昼休みと帰りの電車の中でもおなじようにすると、だいたい5首くらいができているというわけ。
まだたった数日のことだから、ボーナス期間なのだと思うけど、こんなに短歌をつくるのが楽しいと思えてるのは、いつぶりだろう。
つくるのも楽しいし、なんか、人に読んでみてほしいと思う。人はこの歌をどんなふうに読むんだろう。そんなふうに、誰かに読んでほしいって思えたのもずいぶん久しぶり。いや、そんなことほとんどなかったかな。
これまでは。短歌になる前の言葉がもやもやもや〜っとかたまりになって、そのかたまりをユサユサ揺らして、えいえいって捏ねていくと短歌になる。その、揺らし方、捏ね方が、毎回手探りで、ぜんぜん短歌にならない。基本的に言葉が57577の形になっていればそれは短歌と認識できるんだけど、短歌の魂を入れられない感じがずっとあった。
どうしてこれまで、こんなことがわかんなかったんだろう。20年以上短歌をつくってる、なのに。
新しい歌もどんどん書きたいし、昔つくった短歌もどんどん推敲して魂を入れてまわりたい。
そんな感じ。