2024年1月21日(日曜)の日記
昨日観た映画に美味しそうなオムレツが出てきた。細かく刻んだ舞茸とトマトが入ってるとのこと。ちょうど材料が揃っているので、朝ごはんに作ってみることにした。
ミニトマトは4つ割にして、映画内でやってたように先に卵液に具を混ぜておき、映画と同じようにゴムベラを持った。
鉄のフライパンをジューと熱して、卵液を入れる……ささっとまとめたところで、ハッとした。これもっと弱火なんじゃないか。トマトが入っているので、中華のトマト卵炒めみたいな感覚になっていた。このままだと舞茸に火が通らない可能性がある!
以前、生焼けのキノコでお腹を壊したことがあるので火通りにとても慎重なのだ。火を弱めて、まとめた卵をゆっくり焼いていく。卵に対して半熟信仰みたいなものがあったけど、スパニッシュオムレツとかを想像して、もっとしっかり火を入れていいのかもしれない。
果たして出来上がったオムレツ、具材の水分のせいか、中はゆったりと柔らかく、外側はカリッと卵が香ばしく焼けた味がして、美味しくできた。
シネ・ヌーヴォでリバイバル上映している『春原さんのうた』、上映スケジュールを確認したら、今日しか観られるタイミング無かった。席を予約して、出かけることにする。
セーターを着るのに飽きて、あったか下着と緑色の厚手のシャツを着た。まあまあ暖かいので大丈夫でしょう。
公開時に観たときは後ろのほうの席だったので、一番前の席にしてみた。身体全体を映画に浸すみたいにしようかと思って。首とお尻が痛くなった。
当時観たときは、ハッと驚く場面がたくさんある映画だと思った。植物にあげた水飲むのか!書道パフォーマンスするのか!髪の毛が赤くなってる!……それは、映画としてのサービス精神のようにも感じられた。
今回、二度目なので驚かない代わりに、主人公・さっちゃんの変わらなさみたいなものを感じた。あと、この人には親しくしてる人が多い。(それは、ぞっとするほど孤独な『彼方のうた』の春と対照的に思えた)
エンドロールの最後に、原作の短歌がバンと映って、やっぱり涙ぐんでしまった。前もそうだった。自分はこの短歌が好きだと思う。この短歌の内側(外側)にこういう映画があったということで、より短歌の理解が深まった、と、思う。
満足して劇場を出る。夕飯にはまだ早いけど、お腹が空いたので近くのお好み焼き屋さんへ。ここ、どうも有名店のようだった。すじネギキムチ焼きを注文。キャベツもネギも大きくて、キムチたっぷりですじもうまい。
食べてパッと出て、千鳥橋まで歩くことにした。ミニコミ書店の「シカク」へ行く。
九条キララ商店街を抜けて、安治川トンネルを久々に通る。いつも地下道への不安とエレベーターのアミューズメント性がないまぜになり興奮する。このへんを歩くと、いつでもちょっと寂しいような切ないような気分になるのだが、お腹がいっぱいなので心強かった。