☆2日目
フラワーアレンジメント教室を開いているので、一応パリはお花の勉強をしに行くところでもある。いつもお世話になるミナさんに頼んで、ランジス市場を見学させてもらう。
フランスでフランス語を使うのが久しぶりすぎて、頼めてたかどうか不安だったタクシーもちゃんと来た。当たり前だけどタクシーの運転手さんはランジス市場の場内へ入ることはあまりないから、「花のエリアはどうやって行くのかわかってる?」「ちゃんとはわかんないけど、確か看板が出てた気がする」とか不安な気持ちで向かう。入口のゲートをくぐったとき「こっからが勝負だぜマダム」と運転手さんが言い、「看板やっぱりあった」「あの建物だとおもう、たぶん」と団結しながら無事到着。中に入って、ミナさんを探しながら市場の写真を撮りまくった。
合流して、コロナ前後で市場の変わったところを聞いた。大改装されたらしく、ちょうどそこにあった超きれいなお店は以前ごちゃっとアフリカンなものを売っていたところだと聞いてびっくり。品物を見ると確かにそう。「え、でもオウムは?」以前いたつがいのオウムは死んじゃったらしい。挨拶するのが楽しみだったのに。
その後、資材や観葉を見てアトリエへ帰る。寄り道して買ったパンで朝ごはん。きな粉ちゃん、まだ0さいで超元気。そうだ、子犬ってこんな感じだった、って懐かしくなった。
アトリエでアレンジメントを1つつくり、配達に一緒に連れて行ってもらいながら近況報告。夏に帰国したら、私のお花の先生とぜひイベントやって欲しいとお願いした。
気合でお花を担いでメトロに乗り、お部屋に帰った。
この時点でお昼すぎ(朝早かったから)。ちょっと遅めのお昼ご飯で、連れて行ってもらったパリ1おいしいというお肉屋さんで買った串を焼いて食べた。
レンチンごはんは命綱。スパイスがしっかりきいてるのかと思いきや、シンプルな塩味でお肉そのものがおいしかった。
日本とパリの時差は8時間。次の日の朝が早かった1日目はともかく、この日も早く寝てしまうと時差ぼけが治らないまま旅行が終わるかもと、夜遅くまで起きていられるように6時からサンシャペルでのコンサートのチケットを買っておいた。ぐだぐだしててもしょうがないし(まだ2日目なので元気だ)、早めに出て、ボンマルシェあたりから歩くことにした。
このお皿が欲しかった。
20年くらい前に2カ月通った学校に行ってみたら、違う団体が入っててもう学校じゃなかった。私が初めてフランス語を習った場所がなくなってしまった。あるけど。建物は。1にも上がれないレベル0からのスタートで、初めの2週間くらいは、ATMの使い方とか「スリです!助けて!」の言い方とか、「とにかく生きろ」って授業だった。
運試しで、かならず1枚だけスクラッチを買う。はずれた。1枚って決めているので、当たったらすぐ換金してもらうんだけど、たまに「それでもう1枚買えよ」って言ってくる人もいる。
コロナのあいだに、サンジェルマンデプレ教会の修復工事も終わってた。ここは、観光地ど真ん中らしいおおらかさがあって好き。
フラマンにも寄った。インテリア雑貨のお店の中を裏口へ抜けると、お花やさんが隣にある。道端に机出して作業場にしちゃうところとか、私がパリが好きな理由のひとつ。
歩き疲れたので休憩と、トイレ行っておこうと思って、通りすがりにあったBo&Me(ボエミ)に入ってみた。学生とかに人気のカフェで、パンがおいしいらしい。ケーキも気になりつつ、時間がなかったのでクリームのせホットチョコレートだけ。そう、これはストローまでついて、こんなシェイクみたいななりをしてホットなのである。ショコラヴィエノワっていうんだけど、写真があって、熱い名前だけど、この写真だとどうなの、と頼んでみた。器持ったら熱くて、やっぱり!でもだまされた気分!とちょっと笑ってしまった。
夜にサンシャペルでコンサートがあることを今回初めて知った。演目を確認したら、ダンス音楽特集とのことだったので、じゃあ起きていられるかなって思って。教会だけあってものすごく音の響きもよく、ふと目を上げればこのステンドグラスが見える環境で、とても贅沢な体験をしたと大満足。前売りチケット制だから並ばなくていいし、おすすめ。
帰り道、エリオットアーウィット展のおしらせをつけたバスが停まってた。今回の旅行で写真集を探そうかなと思ってたくらいだったのに全く知らず、あわてて写真を撮る。お部屋に帰って、次の日の予約でチケットを取った。写真では明るいけれど、もう夜9時近い。