短歌侍の思い出06。NHK短歌 短歌侍への道。6月のメモです。テーマは「嬉しい」。矢花くん多めですが、メモが増えてきました。
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口笛に応へて走り出す犬のうれしさよ誰も独りの秋に 栗木京子
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ライバルがいるのは上達の近道
妹と自分を重ねた卒業式僕は家からリモート参加 矢花黎
栗木:「リモート参加」に世相が反映されている。
→妹の卒業式を祝ってる僕はリモート参加しながら
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テーマ:「嬉しい」
感情をストレートに表さない。いきなり言ってしまうと底が浅くなる。
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初心者向きのレッスン。こういうふうにやってみよう。
Lesson1:感情をストレートに表さない
余白がないと……。読者が入っていく余地を残す。ストレートに思いを伝えない。読者に想像させる。
今日のポイント:描写に思いを託す
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昔から家族であったかのようにふたつの家族は笑い合いたり 三原由紀子
うれしさが伝わってくる。重複する言葉は避けたほうがよいが、生きる場合もある。概念としての家族と、物理的な家族で、意味合いかちがう。
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視聴者のエピソードを短歌に。(矢花くんの大ファンの方)
「いまだかつてジャニーズに短歌で返すファンサはない」
人物を描写することで嬉しさを表現する。
人知れずしわを刻んだ両手から食卓に並ぶ母の温もり 矢花黎
栗木:両手に着目したところがよい。
「人知れずしわを刻んだ」→「いつからか少しシワある」
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電話越し言えない弱音察したか母は私の好物を置く 本髙克樹
→下の句を「母は並べる私の好物」
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玄関で出迎えてくれた母親のエプロンからは唐揚げのにおい 小沢一敬
→「出迎えてくれた」を「迎えてくれた」
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とんち短歌
序の口の推しの勝ち星確かめるローカルニュースは小さな宴 杜野詩季
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小沢さんのエピソードを短歌に。革ジャン。
(ずっと大事にしてるものエピソード)
矢花:小さい頃に買ってもらったゲームのキャラクターのシールを一生使うだろうなと思った楽器に今でも貼ってみたりする。
本髙:物をよくなくしちゃう。唯一もってるのはマイナンバーカード。
ポイント:場面に思いを託す
古着屋の奥に吊られた革ジャンがまだまだいけると僕に嘯く 小沢一敬
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もう今は製造されぬ革ジャンを友に譲ったぶり古着屋で 本髙克樹
→「~革ジャンが古着屋で待つあの日の色で」
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青春の思い出残るジャンパーと再会果たす名古屋の店先 矢花黎
→上の句を「十代で友に譲った~」、名古屋という地名をだしたのがよい、もう少し具体を入れて、省きすぎ。
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短歌対決
ポイント:感情をストレートに表さない
見る度に写真に収めたレスポール右手に担ぎ家路を急ぐ 矢花黎
→上の句を「見る度に撮った黄色の~」
矢花:B'zの松本さんのギターの展示会。真っ黄色のレスポール(ギター)が好き。見る度に写真を撮っていた。高い買い物。あこがれの楽器。
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15個の貯めたスタンプラーメンに換える予定があるカレンダー 本髙克樹
→「15個のスタンプ貯めて~」カタカナがつながってしまうので。
本髙:ロジックで善し悪しを決めたくなる。
栗木:私も理系なのでわかります。(京都大学理学部卒)
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友の声背中越しでも楽しそう席は遠いがお酒が進む 小沢一敬
→「友の声弾んでいるよ背中越し」逆接が2つある。お酒が→お酒の
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復習侍
矢花:(小沢さんの短歌について)玄関までお母さん来たなんて話もないし、唐揚げが好きとかエプロンつけてる話なんてない中、登場人物が動いているのがいいなと思った。これやりたい。小沢さんの短歌は全部動画だけど、俺らのって全部静止画じゃん。
今日の反省点:写真じゃなくて動画で想像する!
ドラマのような動きがあると気づいた二人。においや音などで臨場感を出していました。
矢花:今、俺とダカさんは、視覚だけにとらわれちゃってる。やっぱ写真にしちゃってるよね。これがスタジオのこわいところ。ロケは意識しなくても川の音とか聞こえてきたからよかった。スタジオになると、脳内で再生する時に音までの想像ができてなかった。
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短歌の武者修行へ!
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短歌侍の武者修行
ミッキーマウスの木(オクナカーキー)
パキスタキスルテア(ペルー原産)黄色がガク、白い花。いわゆる想像する花とはちがう形をしているので、この形状を伝えられたらいいなーと思います。
カン:色を具体的に入れて
矢花:気持ちとか意思とか臨場感が出ていれば、僕の中ではうまくいったなっていう評価をあげたいと思います。
本髙:初めて擬人化にチャレンジした。
抱きしめてあなたの全て奪い取るだって私は絞め殺しの木 本髙克樹
ペルーまで黄色いドレスを脱ぎ捨てて飛び立ってゆけパキスタキスよ 矢花黎
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Eテレの公式Twitterより
動画
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▼6/12
▼6/19
▼6/26
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NHK短歌の公式ウェブサイトに掲載された#短歌侍への道