小学生の息子は、今までいろんなことに興味をもってきた。
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車輪から始まり、
のりもの、
はたらくくるま、
ショベルカー、
プラレール、
機関車トーマス、
紙人形、
道路工事、
消防車、
江戸の火消し、
江戸の町並み、
浮世絵、
葛飾北斎、
江戸時代、
折り紙、
切り紙、
恐竜、
ドラえもん、
おさるのジョージ、
獅子舞、
戦国時代、
戦国武将、
織田信長、
豊臣秀吉、
徳川家康、
おしりたんてい、
銭天堂、
名探偵コナン、
大河ドラマ、
江戸川乱歩、
シャーロック・ホームズ、
平家物語、
三国志、
西遊記、
ドラゴンクエスト、
消しゴムはんこ、、、
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ハマると、図書館の本で調べたり、博物館に行ってみたりして、一時的に詳しくなったものもたくさんあった。すごいね!というより、楽しそうだな!と感じた。「好きな本を買ったらいいよ」といただいたお小遣いは、子ども向けの図鑑や大人向けの専門書(おもに写真や詳しいイラスト)に、潔くパッと使っていた。
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小さいうちは、本を読んであげる都合上、私もその興味に付き合ったりしていた。小学校入学の半年前くらいからひらがなを覚え始めたものの、自分で本を読めるようになったのは小3くらいから。だから、そのあたりまでは、息子と同じ本を読んでいた。私もいっしょに詳しくなり、そして徐々に忘れていった。
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私は博物館に行ったりするのが好きなので、息子の興味に合わせていっしょに出かけられたりしたのが、すごく楽しかった。博物館といっても調べてみたら本当にさまざまで、息子がいなかったら知らなかっただろうことにも出会えた。背が小さいうちは、展示されてる絵一つ一つを抱き上げて見せる、というトレーニングみたいな鑑賞もした。
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はたらくくるまが大好きだった時期には、家の基礎にコンクリートを流し込む作業を1時間くらいただ眺めてたのも、工事中のショベルカーの作業をぼんやり眺めてたのも、作業中のアスファルトフィニッシャーをみつけて気分があがったのも、今となってはいい思い出だ。工事そのものには興味ないけど、息子の興味の行く末には興味があり、それに付き合うことが楽しかった。
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興味がどんどん移り変わっていくことも、おもしろいと思った。ある日突然失われる興味に驚いたりするけど、続けてほしいとは(もちろん、やめてほしいとも)思わなかった。冷たいようだけど、自分ではないのだし。付き合ったり応援したり観察したりするのが、ただおもしろい。それだけ。
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そんな思い出の数々から、こんな短歌を作った。
「母さんは恐竜の絵が好きだね」と子は脱皮して過去を忘れる