この間、近所の図書館のリサイクル本コーナーで「うつ病脱出インタビュー法」という本を見つけた。中身が気になるので持って帰りたかったけど、家族に見つかったら心配されそうだから諦めた。
約2時間後、その本は棚から姿を消していた。
救いたい人、救われたい人、どちらが持って行ったのだろうか。
目を凝らさないと見えないだけで、誰の近くにも苦しみを抱えて生きている人が存在する。「辛いのはあなただけじゃない」と他人に言われると、「それはそうだけど、今は私が辛い思いをしていることに目を向けてほしいのに」と、自分勝手ながらに悲しくなってしまう。しかし、「辛いのは自分だけじゃない」ということに自ら気づくと、不思議とそこには祈りだけが生まれる。
みんな大丈夫になってほしい。簡単なことじゃないし、私が手を差し伸べられる人の数なんて限られてるけど。そもそも私だって大丈夫と言えるような状態じゃないけど。なぜか祈ってしまう。頭の中の悪魔が、「善い人ぶって本当は自分が救われたいだけなんじゃないか」とささやく。それでもいいだろ。他人を救いたいだなんて漠然としていておこがましい考えかもしれないが、一人でも多くの人間がハッピーになれるならいいことじゃないか。そこまで深く悩む必要はない。
必死に自分や誰かを救おうとしている人の努力が報われますように。